政党よりも人を選びたい


 今日は、家庭菜園の畝を作りました。

耕運機などは使わず、ひたすら鍬で土をかいて畝を作りました。

無心に農作業をしていると、ふと、以前読んだ本の一節が頭に浮かぶことがあります。

今日、頭に浮かんだ言葉は内田樹さんの「教育問題に取り組むという政治家は信用してはいけない。」でした。


教育問題に取り組むという政治家は信用してはいけない

どの本なのかも、正確な文言も忘れてしまいました。

ある本の中で内田樹さんは「教育問題に取り組むという政治家は信用してはいけない」という趣旨で書かれていました。

「教育問題は大切ではないか?」と思って続きを読むと、「教育問題の重要性は誰しもが納得するところ。且つ、結果が出るのは早くても10年以上先になる。その政治家が現役であるかどうか保証はない。つまり、責任を取らなくてよいことに取り組むと掲げる人間は信用できない。」(うろ覚えであり、間違っていたらごめんなさい。)とありました。

そう言われてみれば、なるほど、と思います。

そう言えば「ゆとり教育」の責任は誰かとったのでしょう?


原発、環境、財政も同じことです

誰しもが重要性を認識していて、尚且つ、結果が出るのに長い期間を要する課題は教育に限りません。

政治がかかわる課題はすべてそうだと思います。

その中でさっと思う浮かぶ課題に原発、環境、財政があります。

(外交・安保は長期的な視点を持って臨まなければならない課題であると同時に喫緊の課題を解決しなければならない両面があるように思います。)

まだ先のことだと思ってなのでしょうか国民受けする考えを掲げていて、いざ、覚悟を問われた時、現状に阿るような態度をとり、付いてきていた人たちに失望が広がる例を最近見たように思います。

自分が現役の時には結果が出ないと高をくくって高邁な理想を掲げながら、その理想の実現にはとんと執着しないような政治家が、どうも政党という名の看板の下に隠れていそうです。


衆議院が解散し、いよいよ選挙です

今日、岸田首相が衆議院を解散し、選挙に突入します。

有権者として政治家が結果のすぐ出る課題にどう取り組んできたのかをチェックすることに加え、結果がでるまでに長い期間を要する課題へどう取り組んだかをこちらも長期に亘り見続けていくことが大切だと思います。


政党よりも人を選びたい

小選挙区制は与党候補か野党候補かの2者択一です。

2者択一の小選挙区制では、候補者個人よりも政党へ投票する傾向になりがちであり、有権者として一人の政治家が短期・長期の課題にどう取り組んできたかをチェックする視点で投票する機会は残念ながらあるようには思えません。

有権者が政治家を育てるためには、政党でなく、候補者本人を見極めての投票が有効であり、必要だと思います。

政党よりも人を選ぶ選挙をしたい。

秋空の下、家庭菜園をしながら内田樹さんの言葉を思い出し、そんなことを思いました。

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