九重連山の平治岳で圧巻のミヤマキリシマ

ミヤマキリシマを観に九重連山の平治岳(ひいじだけ)に登ってきました。
10年に一度と言われるほど見事に咲きほこったミヤマキリシマに息をのみました。







出発は長者原

九重連山の登山口の一つ・長者原(ちょうじゃばる)から登ります。
数日前は雨模様でしたが一昨日から回復。
この日も絶好の登山日和です。

長者原から九重連山の山々が見えます。
「で、どの山に登るん?」
「さぁ」「さぁ」「さぁ」
高齢者の遭難が増えるはずです。

「まさかあんな所まで行くはずない」
「気のせいやろ」
などと言いながら出発です。







急な上りで、私たちが通り過ぎた直後に大きな木が登山道に倒れてきました!!
タイミングが少しずれていたら木の下敷きになるところでした。
木には葉っぱがあり枯れた気配はありません。
でも、根が腐っていたようです。
自然に入ると何が起こるか分かりません。
単独行ではなくパーティーを組んで山に入ることが大切だと実感しました。

樹林帯の中で、登り始めた長者原がよく見える場所があり、休憩。
それにしても見晴らしのいいところがあったもんだと思うと、長者原を見通せるように伐採していました。
国立公園なのに伐採していいのか?と疑問を持ちました。
そう言えば友人から「日本の樹林は伐採してもすぐに元に戻ることから環境省も伐採を認めるようになった」と聞いたことを思い出しました。



雨が池

登りきると広いくぼ地に出ます。
雨が池です。
この当たりは雨が降ると池になるから「雨が池」なのだそうです。
周りの山からセミ(エゾハルゼミでしょうか)や鳥の声が聞こえます。
気持ちのいい風が通り過ぎていきます。



一緒に登った友人と並んで写真。



雨が池を過ぎた峠が雨が池越えです。
そこを少し下ると見晴らしのいいところがありました。
ここも伐採されています。
二つピークがよく見えます。
この山がこれから向かう平治岳だと聞き、「あんな所まで行くんか」という不安の声と「おぉ、山が赤い!ミヤマキリシマが咲いている!」の期待の声が錯綜します。



平治岳のピークのアップです。
遠くからでもピンクに染まっていることが分かるほどのミヤマキリシマの群生です。

坊がつるも見下ろすことができます。
気持ちの良さそうな平地です。
テントも沢山張っています。
坊がつるに連泊する登山者も多いそうです。






坊がつる

坊がつるに行ったことがなくても「坊がつる賛歌」には心当たりがある方が多いのではないでしょうか。
「坊がつる讃歌」はNHK『みんなのうた』で1978年6月 - 7月に放送されました。
芹洋子さんの代表曲です。
広いテン場にはおもいおもいのテントが点在しています。
皆さん、坊がつるをのんびりと楽しんでいます。



坊がつるから望む平治岳です。

今回のメンバーです。
学生時代のクラブの仲間です。
高知の私以外に愛媛、岡山、遠くは三重、関西からの参加です。
みな、前期高齢者。
昔とは違います。
無理せず、笑顔で登りましょう。




大戸越え(うとんごし)

坊がつるから男池(おいけ)のルートにある峠が大戸越えです。
大戸越えで「うとんごし」と読みます。
男池も「おいけ」です。
平治岳も「ひいじだけ」です。

大戸越えから見る平治岳です。
もうここからミヤマキリシマの群生でやまはピンクです。
ミヤマキリシマのシーズンには登山者の渋滞ができるので登りと下りは別ルートになっています。

平治岳(ひいじだけ)

さ、大戸越えから平治岳にピストンです。
登っていくにつれ坊がつるが見えるようになりました。
手前の平治岳のミヤマキリシマ、見下ろす坊がつる、そして向こうの山々。
今までルートもなぞることができます。
天気もいいし、ミヤマキリシマも見頃だし素晴らしい景色に見とれます。
手前のピークから平治岳の本ピークを望みます。
本ピークの方が一層ミヤマキリシマがきれいです。
本ピークからの眺めです。
ミヤマキリシマの絨毯と向こうの山々の対比が見事です。

なんでも今年のミヤマキリシマは10年に一度の当たり年なんだそうです。
それに開花時期もぴったし。
天気もばっちり。
みんな、もってるねぇ。



高齢者集団 よく頑張りました。

私たちが学生の頃、山で出会うパーティは同年代が多かったように覚えています。
もう50年近く経ちます。
今でも山で出会う人たちは同年代、あるいは年配者が多いように思います。
この日は平日でした。
休日は若い登山者に出会えるかもしれません。





下山ルートで珍しい白いミヤマキリシマがありました。

周りを見ても白い花をつけているミヤマキリシマはこの一本でした。

さ、下山です。




やっと降りてきました。
男池湧水の清らかな水が迎えてくれました。









学生時代のクラブの仲間たちとの再会、そして登山。
みな前期高齢者の仲間入りをしています。
久しぶりの登山で、皆、不安そうでした。
今回の長者原→雨が池→坊がつる→大戸越え<ー>平治岳→男池コースの歩行距離は11km。
 上りは830m 下りは1000m。
上りはハーハー、下りはヒーヒー言いながらもほぼコースタイム6:50通りで笑顔で山登りを楽しむことができました。
まだやれる!
その日の打ち上げが盛り上がったことは言うまでもありません。
山仲間はいいもんです。
つぎ、また、どこかで会おうと笑顔で別れました。







コメント

このブログの人気の投稿

大心劇場で「追い風ヨーソロ」を観てきました

高校の同級生と一泊二日幡多の旅