赤岡の弁天座で赤穂浪士を堪能してきました

 

忠臣蔵、赤穂浪士のテレビ放映は師走の風物詩です。
今年は香南市の赤岡町にある弁天座で映画・忠臣蔵が上映されました。
これは観なければならない!
ワクワクしながら駆け付けました。

まずは中日そばで腹ごしらえ

香南市の赤岡町周辺には中日そばというローカルフードがあります。
中華のラーメンの麺を、和食のうどんスープに泳がせたものです。
だから中日そば。
Wikipediaにまで載っているとは偉く有名になったものです。

赤岡町のとさお商店は中日そば保存会のメンバーで、中日そばで検索するとよく出てくるお店です。
弁天座のすぐ近くなので、昼食に立ち寄りました。
店内はちょっとした日用品やカキやミカンなどを販売する奥に食堂があります。
壁にはテレビ取材で訪れた芸能人たちの色紙が飾られていました。
小池都知事も、都知事になる前でしたが、中谷元(衆議院議員)と一緒に来店していますね。
これが中日そば。
うどんスープにラーメンの麺。
それに薄切りすまきにとろろと、赤岡の有名産品シラス(ちりめんじゃこ)、ねぎ。
私は同じ香南市に住んでいますが、中日そばは初めてでした。
これで680円です。
一度、食べればもういいかな、が正直な感想です。



高知の田舎にある芝居小屋 弁天座

平成之芝居小屋 弁天座

赤岡町の街中にこつ然と登場する芝居小屋です。
周りは一般の住宅地です。
まさかこんなところに芝居小屋があるとは思わないでしょう。
玄関の横には「市川海老蔵 弁天座公演記念」の記念植樹がありました。
田舎の芝居小屋と侮ってはなりませぬ。
正面舞台と升席です。
この日は、ひと升に2つの座布団とゆったりです。

この画面の左には花道もあります。
本格的な芝居小屋です。












東映創立10周年の1961年に作成された赤穂浪士

東映創立10周年記念映画として1961年、東映俳優陣オールスター・キャストで製作されました。

オールキャストというだけに
大石内蔵助:片岡千恵蔵
脇坂淡路守:中村錦之助 (萬屋錦之介) 男っぷりがいい!
堀部安兵衛:東千代之介
浅野内匠頭:大川橋蔵 ハンサムです!
と豪華絢爛、綺羅星のごときスターの競演です。
更に
大石主税:松方弘樹
上杉綱憲(吉良上野介義央の実子(長男)で、上杉家に養子入り):里見浩太郎 (里見浩太朗)
と若きスター候補生も登場しました。
出てくる役者、役者が今の役者にはない何とも言えない存在感。
いやぁ、良かったですね。

フィルム映写機のカラカラという音を聞きながら観る名作

升席に座って、上映開始を待ちます。







拍子木が鳴り、会場が暗くなって上映が始まりました。

後の方からカラカラとフィルム映写機が発する音が聞こえてきます。
いかにも映画!!
たっぷり2時間半楽しみました。





弁天座の皆さんの演出もいい感じです

この日は冷え込み、雪が舞っていました。
それでも、積雪とまではいきません。

討ち入りの日の雰囲気を出すため、弁天座に入ると建物の軒下には”雪”(実際は綿)を積もらせてくれています。
映画を観終わって出てくると、吉良上野介と赤穂浪士が見送ってくれました。

弁天座での赤穂浪士はこの日に3回、上映するだけでした。
この日のために、この日に来てくれるお客様のためにこのような演出を工夫してくれる弁天座の皆さんに感謝!
いい一日でした。


この日は駐車場がいっぱいになるだろうとバスで行きました。
帰りは、バスもごめんなはり線も1時間の待ち時間。
ならばと、歩いて帰りました。
歩いていると普段は気づかないバス停にも目が行きます。


こんな地名、バス停は歴史があっていいですね。
この日は寒くて、約6km、約1時間ほど歩いて家が近くなってやっと体が温まってきました。
弁天座の近くに、軽く一杯できるお店があればいいな、と思った次第です。





コメント

このブログの人気の投稿

野市に”とばし”が戻ってきました

谷中から不忍の池までぶらり散歩

トラとハナ(5) 秋風と共に寂しくなってしまいました