普通列車の旅もいいもんだ 糸魚川から名古屋の手前まで日本横断の普通列車の旅を楽しんできました


日本海側の糸魚川駅から太平洋側の名古屋の手前の勝川駅まで普通列車を乗り継ぎ、旅をしてきました。

言わば日本列島横断。

会社勤めをしている頃には考えもしなかった普通列車での日本列島横断の旅は、気軽で快適でした。 



日本横断普通列車の旅

日本海の糸魚川駅から太平洋側の名古屋の少し手前の勝川駅まで普通列車でのんびりと旅を楽しんできました。

(白地図の赤い線です)

急ぐわけではなく途中で松本駅、塩尻駅、奈良井駅で途中下車して散策。
リタイヤして、時間の余裕ができるとこうしたのんびりした旅が楽しくなります。



大糸線で糸魚川から松本まで

大糸線(おおいとせん)は、長野県 松本市の松本駅から新潟県 糸魚川市の糸魚川駅に至る鉄道路線です。
まずは日本海に面した糸魚川駅から南小谷駅まで移動します。

糸魚川駅のホームには一両のディーゼル車が待ってくれていました。

糸魚川を10時31分に出発し、11時35分に南小谷駅。1時間4分の旅です。

列車が動き始めると、早速ビールです。
今日は先が長いのでこの一本です。

海沿いの糸魚川駅から標高513ⅿの南小谷駅まで高度差500ⅿ。ディーゼルエンジンをうならせながら登っていきます。

そんなディーゼルエンジンの頑張りもどこ吹く風で、沿線の山は紅葉し、見事な景色です。





南小谷駅はディーゼル区間と電化区間の境にあります

蛍光灯を反射して読みにくい写真です。

糸魚川方面のディーゼル区間と松本方面の電化区間のちょうど境にあります。
電車と気動車が並んで停車する駅です。









ディーゼル列車です。
ホームを挟んで電車です。

同じ駅で両方式の列車を見ることができるのは珍しいですね。







南小谷駅を12時3分に出発し、松本駅には14時2分着 1時間59分の旅です

標高も高くなり、寒くなってきました。

右手に白馬が見えてきます。
ゲレンデの上の方は積雪も多そうですが、下の方は草が見えています。
スキーにはまだ少し早そうです。




松本で途中下車。
松本城まで徒歩で10分ほど。
松本城は山城ではありません。
町の中に2重のお堀に囲まれて形の良い天守閣がそびえています。






松本からは篠ノ井線で塩尻まで

松本駅を15時55分に出発するとたった15分の16時10分に塩尻駅に着きます。

先を急ぐ旅でもなく、今日はここまでです。








塩尻には平出遺跡があります。

復元した縄文時代の住居の遥か後ろに雪を頂いた穂高連峰の山々を見ることができます。
きっと当時の人たちも雪山を見たことでしょう。



塩尻市役所にSLがあります。

桜の頃には、沢山の観光客が写真を撮りに訪れるそうです。





写真では見づらいかもしれませんが、
銘板には「D51155」とあります。

塩尻からは中央本線です

塩尻は東京方面と名古屋方面に分かれている線路が見えるなど鉄道好きにはたまらん駅だそうです。
<わずか1時間の徒歩旅行>塩尻駅周辺の超ショートトリップ 鉄道好きに贈る!「塩尻 鉄っちゃんコース」 | 塩尻市観光協会 (tokimeguri.jp)

奈良井宿に立ち寄りましょう

そのまま名古屋方面に出るのはもったいない。
途中に中山道の奈良井宿があります。
中山道と言えば浅田次郎さんの「一路」を思い出します。
立ち寄らぬわけにはいきますまい。
塩尻駅を13時32分に出発し、奈良井駅に11時26分着。54分。

奈良井駅を出て左に進むとすぐに奈良井宿がありました。

古い建物がそのまま保存されていて、タイプスリップしたような気分になります。
木の格子に南天でしょうか赤い実をつけた枝をさしています。

木の格子だけでもいい雰囲気です。
そこにワンポイントが加わることで秋らしさを感じます。
ランチはソースカツ丼。

いまでこそ全国どこでもソースカツ丼がメニューに載っていますが、以前は福井県と長野県だけだったように聞いています。

その両県ですが、長野県のソースカツ丼はカツとご飯の間にキャベツの千切りがあるのが特徴です。


さぁ、この旅もいよいよ終わりに近づきました。

奈良井駅を出発し、今回は小牧空港からのエア便を利用したので、空港に近い勝川駅で降りました。
奈良井駅を13時32分に出発し、中津川駅で快速に乗り換え名古屋の手前の勝川駅着が16:17分。
2時間45分でした。
太平洋まではもう少しでした。


日本海の糸魚川駅から太平洋の目の前の勝川まで普通列車を乗り継ぎ、乗車時間は合計約7時間になりました。

出張だとできるだけ早く移動するため特急列車を使ったことでしょう。
家族旅行でも、少ない休日を有効に使うためエア便や特急列車、レンタカーを組み合わせたことでしょう。
でも、リタイヤ生活者になると時間だけは余裕があります。
興味があれば、旅の途中でも予定を変更して長く滞在することだってへっちゃらです。
そんな気分的なことがあったのでしょうか普通列車の旅が全く苦痛ではありませんでした。
体力的にも、最近の普通列車のシートは改善されたのか腰痛も起こりませんでした。

日本海側から太平洋側まで普通列車で気軽に旅ができる。
新しい発見でした。
なんだか青春18きっぷに興味が湧いてきました。


普通列車の旅もいい。

そんなことと思った旅でした。




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