アイランド・ホッピング 4島目 日本最南端の島・波照間島

 
4月中旬に7泊8日で沖縄本島・八重山諸島の8島をアイランド・ホッピングで巡ってきました。
島を一つずつブログに上げています。
4島目は日本最南端の島・波照間島です。




波照間島へは石垣島から高速艇で1時間半


アイランド・ホッピングの起点となるユーグレナ離島ターミナル。
ここから周辺の離島への便が発着しています。






石垣島のヒーロー・カンムリワシこと具志堅用高さんに軽くジャブで挨拶をして出発です。







波照間島への高速艇です。

双胴船で揺れは抑えられているはずですが、それでも揺れました。






波照間島が近づいてくるとトビウオが驚いて海面から飛び出してきました。
見にくいですが、トビウオが写っています。
飛行距離は数百メートルにもなるように見えました。
そのトビウオを狙って海鳥が海面にダイブしました。








石垣島を8時に出航し、波照間島に9時40分に到着。
今日は波が高かったので速度を押さえていたようです。

さ、波照間島に上陸です。
観光客がほとんどです。





日本最南端の碑

午後から天気が崩れそうです。
民宿に荷物を下ろし、電動自転車を借りて早速日本最南端の碑に向かいました。


ここがフォーエッジの一つ最南端かぁ。
来て見るとあっけないものです。



上の最南端の碑のその先に日の丸がありました。

日本最南端で見る日の丸はまたいいものです。
日本最南端の碑がある海岸です。

浸食された垂直の断崖絶壁の海岸が続いています。

周りには何もありません。
別にお土産屋さんなどを期待していたわけではありませんが、本当に何もありません。



石垣島から25kmにある絶海の孤島です。
周りには何もありません。
海水がとてもきれいで、ゴミ一つありません。
この後で向かった小浜島や黒島の海もきれいでしたけど、波照間島と比べるとゴミが目立ちました。

幻の泡盛 波照間酒造の泡波(あわなみ)

島の人のために製造している泡盛・泡波は製造数量が少なく幻の泡盛と呼ばれているそうです。
そうなると値段が吊り上がっています。
石垣島の土産売り場では3合瓶が5,800円!
ネットでも1升瓶で2万円で売られています。
集落の中に波照間酒造所があり、直販所があります。
高速艇で一緒に渡ってきた面々が集まってきます。
この日は2合瓶、3合瓶、1升瓶の販売はなし。
ミニボトル(100mL)と2升5合瓶のみ販売していました。
2升5合瓶は「ます(升)ます(升)繁昌(半升=5合)」のごろ合わせの縁起物です。

私はミニボトル(100mL)@380円を5本買い求めました。

飲んでみるとすっきりとしてくせがありません。
すっとのどを通ります。
でも私は1升を20,000円では買いません。





私たちが宿泊した民宿に前日宿泊したグループが2升5合瓶を4本買って、午後の便で帰っていきました。
直販所では12,000円で販売していました。
多分、石垣島に渡れば、更に東京に持って行けば高く売れるのでしょう。
そのグループの面々はなんだかおどおどとした雰囲気でした。
泡盛を含め焼酎は蒸留酒、つまりスピリッツ(蒸留酒)です。
スピリッツには魂という意味もあります。
泡波は波照間島の人のスピリッツです。
そのスピリッツで小金を稼ごうとする人を日本最南端に来てまで見るのは寂しいものでした。


日本最南端の島の日の出

日本最南端の島の波照間島は南十字星を見ることができると、星好きの人に有名です。
残念ながら曇天で星空を見ることはできませんでした。

朝になると雲がなくなっています。
高那崎に日の出を見に行きました。

島の周りには何もありません。
空気もきれいです。
海から登ってくるお天道様。
贅沢な時間でした。



集落は島の中心に一つ

港のすぐそばにある道標です。

直角に交わる道標のどちらにも「集落」としか書いてありません。
どういう意味?

正解は「島に集落は一つしかなく、どっちに行っても集落に辿り着く」でした。


灯台は海岸には建っていません。
島の中心部の集落のすぐそばに建っています。
島には高い山、丘はありません。
このくらいの高さの灯台で海まで光が届くのでしょう。
四方の海に光が届くから今の中央に灯台があるのでしょう。
畑の中にある灯台も理由がありました。

石垣と赤い屋根の平屋。
伝統的な家屋です。

この写真には写っていませんが、沢山の猫がいました。
八重山諸島のどの島もネコとヤギを見ることができました。
そしてネコは人に慣れていて近寄ってきました


集落内に5つの共同売店がありました。
日用品や食品、酒類などを販売しています。

島のご老人たちが買い物に来ていました。
船でやって来てバタバタと島を回り、泡波を買いあさり、バタバタと去っていく旅人に顔をしかめているような雰囲気を感じました。
でも、島の人たちはそんな感情を表には出しません。
島を旅する者は島の人の生活に土足で踏み込むことがないよう重々、気を付けなければなりません。

フォーエッジの一つの最南端の島・波照間島。
旅人は日本最南端、星空、泡波を目当てに島に押し寄せ、慌ただしく去っていきます。
民宿や飲食店、売店などにお金は落ちるという面もあります。
旅人、観光客とは無縁の生活を過ごしている島民も沢山います。
ゆっくりゆっくり手押し車で歩いて共同売店に買い物に来る高齢の方々にとって旅人はどんなふうに映っているんだろう、と思わず一歩後ずさりしました。
この島にはインバウンドの波は来ていません。
島に住むのも日本人、訪れるのも日本人。
同じ日本に住むものとして島の人たちの生活を尊重しながらすこしお邪魔する。
その感覚の大切さを再確認しました。



























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