谷中から不忍の池までぶらり散歩

 

和田秀樹さんは「高齢者には初体験が有効です。」と言います。
毎日の散歩でも、途中でちょっとだけコースを変えてみる。
そうすると今までとは違った風景が広がる。
初体験だそうです。

私は東京で泊まる際は銀座線沿線を選びます。
今回は趣向をかえて日暮里で泊まりました。
朝の早い時間に谷中から不忍池まで散歩をしました。
するとほっこりする風景に出会うことができました。





谷中と言えば夕焼けだんだんと谷中銀座

ホテルを朝6時前に出発。
10分ほど歩くと夕焼けだんだんに着きます。

夕焼けがきれいな階段です。
昼間から夕方にかけては沢山の人がいるはずですが、早朝ではこの通りです。
夕焼けだんだんの先に谷中銀座があります。
早朝なので店は開いていません。
残念。
また、次の機会には夕方に来ることにしましょう。












お寺の門前でハヒフヘホー


谷中銀座のゲートから南の方に進路をとりました。
歩いてすぐ、思いもよらない風景に出会いました。
お寺の門の前にバイキンマン!
どうしたらこうした発想になるのでしょう?

アンパンマンに詳しくない人がいらっしゃるかもしれません。
「ハヒフヘホー」はアンパンマンに出てくるバイキンマンの笑い声です、念のため。




お店の名前もユニークです


喫茶店は「ひみつ堂」。
店前の看板には店名と「魔夏」の色紙。
確かにこの夏の暑さは異常ですから「盛夏」では生ぬるい。
悪魔の暑さ 「魔夏」とはいい表現ですね。
色紙の周りには夏らしいメニューが並んでいます。

骨董店は「あやかし堂」
なんだか漫画に出てきそうな名前です。
お食事処は「大使館」
この当たりには大使館などなかったと思うのですが不思議な名前です。











もんじゃお好み焼きの「ねづ味」

場所が「根津」というのは分かるのですが、「味」を付けると「ねずみ」と同じ音になり、ドキッとします。














ねんねこ神社 猫は神様からの預かりもの

坂を下るように歩いて行くと前方に軒先が賑やかな民家を見つけました。


「ねんねこ神社の縁起」
当神社は、ご利益をお約束する社ではありません。
世界中の愛猫家が、この地(谷中)に集い、「猫は、神様からの預かりもの、寿命を全うしたら神様にお返しする」という気持ちでお祈りしていただけたら幸いです。




「ねんねこ神社では、15歳以上天寿を全うした猫さんを「ご長寿猫さん」としてお写真を掲示し毎日お祀りさせていただいております。ご自由に掲示してください」











沢山の「ご長寿猫さん」の写真が納められていました。

我が家の2匹のネコたちはまだ10歳に届きません。
ご長寿猫まで元気で甘えてもらいましょう。











狭い路地を通ります

スマホのマップを見ながら不忍池の方に進みます。
すると目の前には建物と建物の間を通る狭い路地です。
道はどこかに続いている。
そう思って進みます。






不忍池

写真を撮りながらぶらぶら歩いても1時間足らずで不忍池に到着。
不忍池の周りには散歩、ジョギング、犬の散歩など地元の人たちが思い思いに朝を楽しんでいました。
この風景は浅草などの観光地で外国人観光客が溢れる東京都とはまた違った人が住む東京を感じることができました。





不忍池弁天堂    不忍池辯天堂 公式ホームページ (kaneiji.jp)

不忍池の中に堂々と立つ弁天堂です。

この写真に行き交う人は写っていませんが、散歩、ジョギング、犬の散歩など多くの人が通り抜けていきました。





弁天堂の正面です。
高層ビルとの対比が時代を感じます。








弁天堂の正面に体は蛇、頭は人間の像がありました。
宇賀神さまです。
弁天堂は不忍池の白蛇を祭っています。
この宇賀神さまは琵琶湖の竹生島から分祀されたもので力があるそうです。
触って、願いを伝えると叶えてくれるそうです。
私も、触りながらお願いをしました。
宇賀神さまの像の下の台に由来がありました。


宇賀神の秘法
宇賀神さまは、五穀豊穣につながる福神として古来より信仰されてきました。
当堂では毎年の春秋に、宇賀神さまを一週間にわたって供養する特別なご祈祷「浴酒供」を行い、豊かな実りと皆様の安泰を祈っています。








谷中から不忍池、上野公園は犬たちの社交場でした


谷中から不忍池、上野公園を歩くと犬の散歩によく出会いました。








あちこちで飼い主たちが立ち止まって話をしていました。

「あら、あなたはエドちゃんのパパ?」と、犬を中心に話題が回っていました。
上野公園では沢山のワンちゃんです。

昼間は日本人や外国人の観光客で溢れかえる上野公園。
朝の早い時間は地元の人たちが思い思いの朝を楽しむ公園の姿でした。






上野動物園もまだ人が並んでいません


開園が近くなると長い行列ができる上野動物園の入り口ゲートもこの通り。
まだ人が並んでいません。
いまなら一番です。
でも、まだ7時。
開園まで時間がありますね。





谷中霊園を通って日暮里に帰ります

もう7時もだいぶ過ぎて暑くなってきました。
そろそろホテルに帰りましょう。
上野公園を通り抜け谷中の方に進みます。
谷中霊園があります。
都内によくぞこれだけ広い霊園があるものだと思います。




谷中霊園に15代将軍徳川慶喜の墓所がありました。


それなりの広さがあり立派でしたが、周りは割と庶民的な雰囲気です。






谷中霊園の真ん中に交番があります。
霊園ですから住宅からは距離があります。
なぜ霊園内に交番が?
夜になったら帰る墓が分からなくなったと訪ねてくるのかな?
それとも春秋のお彼岸、お盆の時期の参拝者の道案内かな?
ちょっと不思議な光景でした。




早朝の約2時間の谷中、不忍池、上野公園の散歩

あちこちで写真を撮りながら、ぶらぶらと歩いて約2時間。
日暮里を出て、谷中で珍しい風景に出会い、不忍池に行き弁天堂で宇賀神さまにお願いし、上野公園で沢山のワンちゃんの散歩に出会って、谷中霊園を通りホテルに戻ってきました。

昼間の観光地は沢山の観光客で溢れています。
早朝の下町には地元の人たちの生活、楽しみを見ることができました。







目的を持って予定をびっしり立てていく旅もよし。
ぶらぶらと歩き、思わぬ風景に出会ってワクワクする旅もまたよし。
とにかく出かけていろいろな体験をしていきたいと思っています。
OAZOに文房具を買いに行くと、葉っぱアート展を開催していました。


リト@葉っぱ切り絵|公式WEBサイト (lito-leafart.com)

思いがけずこうした企画展に出会うことができるのも旅の楽しみです。




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