得月楼でお昼を食べ、土佐電の車庫を見学してきました

4月12日、「料亭得月楼特別メニューの昼食と貸し切り外国電車に乗車!桟橋車両基地見学」の日帰りツアーに参加してきました。


得月楼の昼食

まずは昼食です。

老舗料亭の得月楼の特別メニューです。

庭の見える和室でいただきます。

いろいろな食材を丁寧に料理した品々がバランスよく詰め込まれています。

白身の刺身もいい熟成具合でした。

ビールを頂きたいのですが、きょうは自動車で来ています。

次回は、公共交通機関で来たいものです。

なお、大瓶が1,100円と料亭価格です。


得月楼を散策

電車に乗るまで時間があるので、得月楼内を散策しました。

得月楼は、宮尾登美子さんの「陽暉楼」のモデルになった料亭です。

宮尾登美子さんと得月楼の先々代とはゆかりがあるそうです。

現存の得月楼は、支店の一つで、上の絵の得月楼は本店です。

電話室とあります。
宴会をしている重鎮に外から電話がかかってきて、宴会を中座してここで報告を聞き、指示を出していたのかもしれませんね。
河田小龍作の金太郎が架かっていました。
毎月、その季節に合わせた架けるそうです。
廊下の格子戸から中庭。

廊下に置かれたソファの上の灯りです。
奥に続く廊下です。
ガラスはひずみガラスです。
歴史を感じます。

ひずみガラスの良さについては高知屋でも紹介しています。



玄関です。
板の間と玄関とその先の赤い暖簾、そしてぽつんと浮かぶ灯りがいい雰囲気です。





カメラと乙女心

外国電車に乗り、土佐電車両基地の見学のツアーです。

きっと、電車好きのオタクが集まってくると思っていました。

ところが、年配の女性が多く参加していました。

この日は15名の参加者のうち、男性は私を含め3名。

大きなカメラを持っていたのは私一人です。

女性グループで多く参加していました。

私があっちこっちカメラを向けている姿が目立ったのでしょう。

女性部ループの中から一人が私に近づいてきました。

「写真をたくさん撮りゆうが、雑誌か新聞に載せるが?」

「いやいや。単なる趣味の写真です。」

「そう。雑誌に載る化粧をしてない、言うて女性が不安になっちゅう。」

「・・・」


カメラを参加者に向けることはなかったように思いますが、

「雑誌に載るための化粧」とはなかなか男性の私には分かりかねない事情があるようです。


定期運航をしていない「外国車両」

さぁ、外国車両に乗車です。

得月楼を出てはりまや橋電停で待っていると白い車体が近づいてきました。

イギリス製です。
ポルトガルで運行していました。
普段は定期運航に使われることのない車両です。
今回はツアーで「貸し切り」です。




車内は2席と1席のシートが前と後ろを向いておかれています。

天井は光沢のある塗装が施されています。
つり革と室内灯がアクセントになっています。
室内灯は白熱灯です。
白熱灯はみるとほんわかします。

でも、家庭用白熱球はもう製造販売されていません。
在庫があるのか?と聞きましたが、購買担当者ではなかったのか明確な答えはありませんでした。


定員28名。

これはシートに座ることのできる人数です。






桟橋車両基地

土佐電の本社もある桟橋車両基地。

われらのポルトガル電車は線路をうまく渡りながら車両基地に入りました。

普段は乗客を乗せて車両基地に入線することはありません。

これもツアーだからこそ体験できることです。


車両基地には見慣れた塗装を施した電車がたくさん並んでいました。







レトロな維新號

車両基地で目を引くのは「維新號」。

土佐電の技術者たちが自分たちの手で作り上げたそうです。

渋いですねぇ!
前方の網は線路内に入ってきた人を抄うのでしょうか?
なぜ、今の車両にはないのでしょう?
いい!
じつにいい!

木の窓枠もいい!
変速機。

今はインバータ(VVVF)制御になっています。
以前は、モーターと可変抵抗を直列につないで抵抗値を変えることで電圧を分配し制御していたそうです。

う、う。すごい。



トラバース


奥に見えるのは整備工場。

整備レーンは6つあり、6両が同時に整備や清掃ができます。

目的の整備レーンに車両を出し入れする装置が「トラバース」です。


一両分の長さの線路に電車を載せ、線路・電車ごと移動します。

目的の整備レーンに着け、電車を出し入れします。




あっという間の車両基地見学でした

もっといろいろ質問したいことがありました。
こうしたツアーをまた企画してほしいですし、その場合は車両基地での時間をもっと長くとってほしいと思いました。
また、土佐電グッズの販売もいいのではないかと思いました。

車両基地を見学することで、土佐電に一層、親しみを持つことができるようになりました








得月楼での昼食も満足。
外国電車への乗車、車両基地の見学と面白い体験のできた半日でした。
高知もまだまだ面白いところがあります。

また、機会を見つけて出かけていきたいと思っています。





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