芸西村文化資料館の「SPレコードを聴いてみよう」展に行ってきました
芸西村文化資料館で開催中の「SPレコードを聴いてみよう」展に行ってきました。
古い蓄音機、レコードに時の流れを感じることができました。
芸西村文化資料館で「SPレコードを聴いてみよう」展が開催されています
芸西村は高知市から東へ車で45分ほど行ったところにある海辺の村です。
その芸西村の役場の横に文化資料館があります。
バックヤードに古い蓄音機や沢山のSPレコードがあるそうです。
文化資料館の玄関を入ると一階の一部屋を使ってその蓄音機やレコードを展示しています。
会期は5月15日までです。
まず目に留まるのはビクターの蓄音機
会場には古いビクターの蓄音機がありましtた。
ビクターの製品です。
鋭い針のピックアップ部分です。
ピックアップで拾った信号をそのまま振動板に伝え、空気振動にする部分です。
ピックアップ→振動版→空気の振動を「伝声管」で「スピーカー」に伝えて再生します。
デジタルとかアナログとかのレベルではありません。
電気信号は介在しません。
レコードの溝を機械的に(たぶん、てこの原理で)信号を人の耳に聞こえる程度の音量に増大。
見事な発想です。
レコード盤の横に針がたくさん置いてあります。
レコード盤に針を下ろすと、一枚の演奏で針が摩耗します。
使い捨てです。
一度使った針が散らばらないよう窪みが設けられています。
貴重な蓄音機であり、レコード盤です。
一回ごとに針を変えなくてはなりません。
残念ながら、視聴することはかないませんでした。
沢山の古いSPレコード盤
沢山のSPレコードのジャケットが展示されていました。
高峰三枝子の「情熱のルムバ」。
東海林太郎ですね。
スマホにデジタルデータを取り込んで自由に音楽を聴くことができる時代です。
75歳以上の方なら知っている「市丸」だそうです。
今まではレコードのジャケットです。
次からはレコードの中心部分です。
東海林太郎ですね。
この方は名前を知っています。
「築地明石町」という歌は・・・
ビクターレコードの「世界一周大飛行の歌」。
オリエントレコードの「金色夜叉」。
オリエントレコードの「金色夜叉」。
実際にレコードを聞かなくても、当時の雰囲気が伝わってくるようです。
当時は39のレコードメーカーがありました
SPレコードは琵琶、農民歌、詩吟、長唄、清元、浄瑠璃などはばひろいジャンルで作られていたようです。
SPレコードは庶民の手に簡単に届くものではありませんでしたが、人々に夢を見させたのでしょう。当時、沢山のレコード会社が設立され、その数39社にも上ります。
その後、倒産、離合集散により今では4社が残っているにすぎません。
当時の熱気が偲ばれます。
これらの蓄音機やレコードは琴風亭から譲りうけたもの
芸西村に「琴風亭」という料亭がありました。
お客さんに聴かせるために蓄音機を構え、レコードを揃えていたそうです。
店を畳む際、村内の人に譲り、その人から文化資料館に譲られたそうです。
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