五島列島の旅 小さな思い出たち編

 

高知空港の手荷物検査場の手前に立っているのは黒潮町の田中鮮魚店の田中さん。
高知のカツオを持って見送ってくれました。
約1週間の五島列島の旅で見聞きしたことをブログにあげてきました。
そこに書ききれなかった小さな思い出たちを綴っていこうと思います。




若松港の水に沈む防護柵


福江港と結ぶフェリーが発着する若松港で不思議な光景を見かけました。
岸壁から転落することを防ぐ防護柵が水中にあります。
同じような柵が陸上にもあります。
水中の柵は長い間、水に浸かっているようで海藻が付着していました。
地震などで地盤が沈下した際にはこのような風景になります。
近くにいた地元の方に「なぜ、水中に防護柵があるのか?」「地震で地盤沈下したのか?」と尋ねてみました。
「そんなものがある?」「見たこともなかった。」「だから考えたこともなかった。」「地震で地盤沈下したことはない。」「馬鹿やる若いしが水に落ちないためじゃない?」
何人かに聞いてみましたが、皆同様でした。
とても不思議な気がしました。

サタンに憑りつかれたキリシタンの末裔

上五島(中通島)でレンタカーを借りた時のことです。
「立ち寄らない方がいいGSを説明します。」
「?」何かの冗談かと思いました。
「ここのGSは県外客を目の敵にしています。絡んできます。当社のお客さんの中でもトラブルになった方がたくさんいます。」
「ここのGSは県外客と見ると、吹っ掛けてきます。ボラれたとトラブルになるお客さんが多数出ています。」

キリシタンの末裔たちよ
おまんら サタンに憑りつかれちゅう

おばちゃんは異様に世話好き

GSとは逆におばちゃんたちは異様に世話好きでした。
これは五島列島の旅 福江城編「日本最後に築城されてご一新」でもご紹介した思い出です。
五島庭園跡や武家屋敷通りにあるふるさと館でのことです。
女性の職員さんが説明をしてくれるのですが、そのサービス精神が旺盛なこと!
私が「高知から来た」というと「私、龍馬さんが大好き!」「なぜ、私より先に死んだ!」と話を合わせてくれます。
一人の職員さんと話をしていると周りからわらわらと他の職員さんが集まってきて、ワイワイと説明をしてくれます。
こんな経験をしたのは初めてでした。

「今度調べておきます」「今度って?」

世話好きのおばちゃんたちですが、知らないこともあります。
こちらが質問したことで知らないことがあると「今度、調べておきます」と言ってくれます。
「いやいや、今度、いつ来るか分からないし、来ないかもしれない」と言っても、
「そんなこと言わないで、また、来てくださいよ。」とへこたれません。
このやり取りも一人ではなく、何度か同じようなやり取りをしました。
次回、行くことがあっても「調べておきます」と言ってくれた女性が誰なのか分かりません。
なんとも不思議な思い出です。

福江城址の石垣

福江城址にある観光歴史資料館の石垣です。
見事に角をうまく合わせています。










この石なんかよくもまぁきれいに切って合わせたもんだ、と感心します。

観光歴史資料館の人によると「火山岩だから加工しやすいのでしょう」とのことでした。




一方、こちらは同じく福江城址にある五島庭園跡にある石垣です。

自然石の野面積みです。






「野面積み」

「石垣の石は藩中、藩外の力自慢の若者が浜辺から土つかずで運んできたもの」
と説明があります。

福江島の海岸を砂浜か火山岩だったように覚えています。

抱えて持ってきたことが本当だとすると、福江城址の近くの海岸なんでしょうね。
どこの海岸でこのような大きな自然石があったのか?
福江島には大きな川がありませんが、どうやって角の取れた自然石ができたのだろう?
職員さんに聞いてみたかった。
「今度、調べておきます。」と言われたらどうしましょう。



1週間の五島列島の旅を終えて高知空港に戻ってきました。
カツオのタタキが「もんたかよ。お帰り。」と迎えてくれます。
今回もいい旅でした。
また、旅に出たい。
次はどこに行こう。











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