竜ヶ岳(三重県)の羊(シロヤシオ)

 愛子さまのお花・シロヤシオ(ゴヨウツツジ)。5月ゴールデンウィーク頃から白く可憐な花を咲かせます。遠くから見るとふわふわとした白い羊のように見えます。
三重県の竜ヶ岳は頂上付近にシロヤシオが群生しています。満開の時期になると一斉に純白に染まり、白くふわふわとした羊たちが山野を駆けているような風景が現れます。この時期には「竜ヶ岳の羊を見に行く」と多くの登山者が訪れます。
私も先日、学生時代からの友人たちと羊を見に行ってきました。


まずはBBQで旧交を温めます

地元の三重県、四国からは私と愛媛県から、遠くは千葉県から6人が集まりました。

集まったその日はBBQ。
三重県ということで松坂牛のもも肉を頂きました。
高知県にも土佐赤牛というブランド牛があって私はいつも赤牛のもも肉を頂いています。
松坂牛はモモでもジューシーでした。

お酒を飲み、積もる話が尽きることはなく、翌日は登山だというのについつい飲みすぎてしまいました。





さぁ、行こう 竜ヶ岳へ

宇賀溪の駐車場から遠くに竜ヶ岳を見ることができます。
とても遠い!
本当にあそこまで行くの?
きっとその手前にあるんだ、と言い聞かせ出発です。




駐車場から林道を約20分歩くと遠足(えんそく)尾根入口に着きます。
ここの標高は326ⅿです。
竜ヶ岳の標高は1,099ⅿですので標高差773ⅿ。アップダウンを累積すると1,200ⅿ差だそうです。

気にせず上りましょう。



いきなり樹林帯の急登が続きます。
そして岩場もあります。
いやぁ、きついきつい。







岩場を登りきると展望が開けた場所に出ました。

奥に見えるのが竜ヶ岳。
今から登ります。
まだまだ距離があります。


急登を上り終え、稜線に辿り着きました。
ホッと一息です。
ここで標高730ⅿ。
尾根伝いのなだらかな道です。
この当たりはまだ樹林があります。








樹林が途切れ、竜ヶ岳が見えてきました。

高度差はかなり小さくなりました。
でも、まだ距離はありそうです。








眼下には四日市市市街や伊勢湾を見渡すことができます。
この絶景を見るとあの急登のきつかったことも忘れさせてくれます。








シロヤシオ

頂上が近づいてくるとシロヤシオが登場します。
今年は花が早かったとかで、まだ残っているか不安でしたが、可憐な花をつけて待っていてくれました。

この花が愛子さまのお印のお花・ゴヨウツツジ(シロヤシオ)です。


登山道のすぐそばにシロヤシオが咲いています。
頂上から振り返るとそうまるで羊たちが斜面で遊んでいるような風景です。

この風景を見るために(この日は平日だと言うのに)沢山の登山者が登ってきていました。





一緒に登った友人に絵心のある者がいます。
美術の教師です。
ピークでさらさらっと水彩画を仕上げました。
こうした趣味があると楽しさもひとしおなのだと思います。






その日の晩も登山の快い疲れを温泉でほぐし、アルコールを頂きながら夜遅くまで積もる話は尽きることがありませんでした。
卒業以来もう48年。濃密な学生時代を共に過ごし、それぞれ社会に出ては荒波を乗り切り、気が付けばリタイヤ。48年の間にいろんなことがあったはずです。でも、話題は学生時代のことばかりでした。50年近く前のことをよくもまぁ昨日のことのように覚えていることに驚くばかりです。
短かった2泊3日の旅を終え「また、会おう」と笑顔で別れました。


帰宅後、友人たちと笑顔で映った写真を見ると山頂の雰囲気を早や懐かしく感じ思わず「羊さん、な、いい笑顔だろ ありがとう」と呟いていました。


























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