砂原浩太郎さんの『高瀬庄左衛門御留書』『黛家の兄弟』を読みました
砂原浩太郎さんの「高瀬庄左衛門御留書」を読みました。
この作家さんは初めての作家さんでした。
何気なく手に取った本でした。
話の展開も私の興味に、文体も私のリズムにあいすらすらと読み進めることができました。
リタイヤ生活者の読書
束縛がない代わりに、生活のリズムを自分で作り、守っていくことが日々の生活を充実させたものになると思っています。
私は20時には寝床に入ります。
そのまま、途中でトイレに行くことはあっても、朝の6時までぐっすり。
一晩10時間ほど眠ります。
午前中に家庭菜園を済ませ、午後は読書です。
我が家の周りは田園地帯が広がっています。
緑の上を吹き渡ってくる風が気持ちよく、夏でもエアコン不要です。
緑の上を吹き渡ってくる風が気持ちよく、夏でもエアコン不要です。
この季節は廊下の籐椅子にごろっと横になって本を広げます。
この廊下の先の押し入れは、来客用の夏冬の座布団を入れているだけのなので廊下をふさいでも日常の生活に支障はありません。
いい風に吹かれ、周りから車の音が聞こえることもなく、読書に最高の環境です。
でも、セミの音に浸り活字を追っていると、午前中の畑仕事の快い疲れもあり、眠くなることもあります。
その時は、無理に読書を続けることなく、目の上に小さなタオルをかけ、1時間ほどうとうと。
一冊の本を読み終えるのに時には1週間を要することもあります。
中には、最後まで読まずに途中で放り出すこともありますけどね。
でも、今回の砂原浩太郎さんの本は昼寝を忘れ、一気に読むことができました。
砂原浩太郎さん
私は砂原浩太郎さんという作家を存じ上げませんでした。
改めてネットで検索すると実力、実績のある作家さんでした。
以下、Wikipediaからの抜粋です。
砂原浩太朗 (すなはらこうたろう、1969年- ) は、日本の小説家。兵庫県生まれ。
略歴
早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務を経て、フリーのライター・編集者・校正者になる。
2016年に『いのちがけ』で第2回決戦!小説大賞を受賞し、作家デビュー。
2021年に『高瀬庄左衛門御留書』で第9回野村胡堂文学賞、第11回本屋が選ぶ時代小説大賞、第15回舟橋聖一文学賞を受賞。第165回直木三十五賞と第34回山本周五郎賞の候補に選ばれる。
2022年に『黛家の兄弟』で第35回山本周五郎賞を受賞。
以上、抜粋終わり。
私の読んだ『高瀬庄左衛門御留書』はいくつかの受賞をしているんですね。
続けて『黛家の兄弟』を読みました
Wikipediaを見てから手に取ったわけではありません。
『高瀬庄左衛門御留書』に続いて『黛家の兄弟』を読んで、いい作家さんだと思い、ググってみた次第です。
決して信長、秀吉、家康など歴史上のビッグタレントが登場するお話ではありません。
神山藩という10万石の小藩を舞台とした武士たちの話です。
藤沢周平の海坂藩 (うなさかはん)を思わせる舞台設定ですね。
『高瀬庄左衛門御留書』は下級武士、『黛家の兄弟』は上級武士がそれぞれ主人公です。
両本ともすらすらと読み進めることができました。
そして、どちらも本の表紙の絵が素晴らしいですね。
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