からだの一部をリフォームしました
実は私の中で、もう30年以上もの間、折り合いをつけてきたものがあります。
しかし、最近のあまりの傍若無人ぶりは目に余ります。
ついに、業を煮やし「からだの一部」をリフォームしました。
もう30年以上続く長い付き合い
お酒を飲みすぎた時。
長時間運動をした時。
そんな時、体の一部が飛び出すことがありました。
ジョギングしていて動けなくなり、家人に迎えに来てもらうこともありました。
それでも、押し込むと次の日から何事もなかったように過ごすことができました。
ま、言わばリセットボタンを押すようなものです。
ただ、リセットボタンを押すには周りの目をはばかりますけどね。
それでも、なんとか折り合いをつけていたつもりでした。
最近の傍若無人ぶりには目に余るものがありました
折り合いをつけていたつもりでしたが、最近、状況が変わってきました。
ちょっとしたことで、体の一部が飛び出すことが多くなりました。
ジョギングなんてとてもできません。
ウォーキングなら、と思っても30分も歩くともうだめです。
日曜市や帯屋町を往復すると、もう、リセットが必要になるようになりました。
こうなると、何をするにしても、お尻が気になります。
そして、何をするにも躊躇するようになりました。
泣いて馬謖、いや、いぼを切る
このままでは、いつもいつも体の一部の状態を気にしなければなりません。
ジョギングはもちろん、ウォーキングもできません。
旅に行ってもあっちこっち歩いてみて回ることを躊躇せざるを得ません。
その土地のおいしいものを食べながら、地酒を飲むことだっておっかなびっくりになります。
やりたいことを何もかもあきらめなければならなくなってしまいます。
散歩に出かけ、ほんの20,30分歩いただけでうつむいて引き返さなければならなかったある日の夕方、「泣いて馬謖を斬る、いやいや、いぼを切る」と力強くつぶやいていました。
いぼよ さらば
もうお分かりのことと思います。
私の折り合いのつかなくなったものとは「内痔核」いわゆる「いぼ痔」です。
根治には手術が必要です。
術式は「結紮切除法」と言い、痔核への血管を結紮し、痔核を切除するというものです。
高知でも定評のある専門科で3月12日に手術。
下半身麻酔をし、うつ伏せの状態で執刀してもらいます。
「手術時間は20分から30分」と聞いていましたが、私の場合、40分を要しました。
うつ伏せで寝ていると退屈になり、「せんせい。いま、私のお尻の穴は開いているのですか?」とききました。
せんせいは手を休めず、「開いているよ。そうでないと手術できない。麻酔で括約筋が緩んでいるからね。」と答えてくれました。
その状態を想像すると、とても不思議な気分でした。
術後、せんせいから「結構立派なものがたくさんあった」と切除した部位を見せてもらいました。
「これが、あの狭いところに押し合いへし合い密集していたのか。」と驚き、「長い付き合いだった。」「いぼよ、さらば。」と感慨を深くしました。
術後の管理のため10日間の入院
手術した部位が痛むので、術後数日はへっぴり腰になります。
薬の服用、痛み止めの座薬以外、特にこれと言った治療はありません。
食事も普通の味付けの食事をとることができます。
ただ、術部から出血があり、浸出液も出ます。
ナプキンを当て、ベッドに横になりひたすら回復を待ちます。
早く傷が癒えることを願いながら、じっと我慢です。
病室から外を見ると入院した時から比べ随分と春めいています
3月12日に入院し、21日に退院(予定)。
ちょうど一気に春めいてくる季節の10日間です。
昨日(19日)、高知の桜が開花しました。
病室から見る外界も光が強くなったように思います。
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