フェルメール、カルバッジョと聞けば我慢ができなくなりメトロポリタン美術館展に行ってきました
フェルメール、カラバッジョと聞けば我慢ができなくなり訪問しました。
メトロポリタン美術館展
ニューヨークにあるメトロポリタン美術館。
メトロポリタン美術館の建物を改修するため、ほぼ門外不出の傑作がたくさん日本に来ることができました。
私のお目当てはフェルメールにカラバッジョ。
期待を膨らませて訪問しました。
フェルメールの「信仰の寓意」
西洋絵画はキリスト教を題材にしたものが多く描かれています。
キリスト教の素養のない私には絵画鑑賞の前に宗教の壁が立ちはだかります。
その点、フェルメールは風俗画が多いのでその障壁がありません。
更に「光の魔術師」と言われるように“光”の使い方が魅力的で、それに、描きこまれた布や床のタイルなど微細な部分にも目を見張ります。単眼鏡で見るとその精緻さに驚かされます。
そんなこんなでフェルメールは大好きな作家です。
でも、今回はちょっと違っていました。
「信仰の寓意」はフェルメール作品の中で唯一風俗画ではなく寓意画です。
絵の中の右足で踏みつけられた地球儀は何々、画面右の十字架と杯は何々を表していると解説を聞くと、もう何だか、絵の中の世界に入りにくくなってしまいました。
足下のタイルなどの緻密な描写はさすがでしたが、私の期待したフェルメールではなかったように思いました。
カラバッジョの「音楽家たち」
カラバッジョは宗教画、寓意画であっても、画面の迫力で私の障壁をあっさりと取り去ってくれます。
今回の「音楽家たち」も遠くから見ても「あ、カラバッジョ」と思わせる雰囲気を持った作品でした。
でも、わたしにはちょっと迫力不足、のように感じました。
カラバッジョの初期の作品だそうです。
けど、良かった。
ラ・トゥールの「女占い師」
これはディスプレイで見るのとは違って目の前で見るとよかった!
構図と言い、登場人物のそれぞれの表情と言い、ち密に書きこまれた皮膚や布地といい素晴らしかった!
「美は細部に宿る」を改めて感じた作品でした。
この作品を見ていて「同じような作品があったよな」との思いが浮かびました。
何だろう?と記憶を探っていくとフェルメールの「取り持ち女」を思い出しました。
いずれも前を立ち去りがたい作品です。
でも、部屋に飾るには躊躇する作品です。
やはり、会場に行って鑑賞したいですね。
私の座右の銘に「人生、はじけてなんぼ!」があります。
後になって「行っておけばよかった」と後悔するより、行ってみる!
今回も年末でバタバタしているし、翌日はほかの用事があるので行っても日帰り、さて、どうしようと思いました。
でも、悩んだときは、行ってみる!
そして、行ってよかった!
これからも「人生、はじけてなんぼ!」で楽しんで行こうと思っています。
コメント