トラとハナ(1) 我が家に居ついた子ネコたちとの緊張関係
我が家にネコが居付いたことがあります。
トラとハナと名付け餌を与えていました。
ふとトラとハナのことを思い出しました。
5回に分けてその当時のことを書いてみます。
我が家に居ついたトラとハナ
この夏(2013年)、我が家の庭に子猫が2匹、いついてしまいました。
一ヶ月以上前のこと。母親に連れられて子猫がうろうろしていました。
近づいていくと、警戒心をあらわにして逃げていきます。
さばの切り身をどこからか盗んできて、親子団欒をしていたこともあります。
そんなある日のこと。
朝から母ねこが見えないと思っていると子猫がうずくまっています。
近づいても逃げません。
おいおい。育児放棄で飢えて死ぬんじゃないだろうなぁ。
軒下で死なれたんじゃ寝覚めが悪い。
仕方なく女房にミルクをやるようにいいました。
女房は、その言葉を待っていたかのように「やっていいんやね。やっていいんやね。」と言いながら嬉々としてミルクをやっていました。
翌日には母ねこが姿を現しましたが、その頃から女房は子猫にえさをやるようになりました。
その内、ねこどもは庭に続く居間の前にたむろするようになりました。
朝に晩に網戸の向こうの踏み石から部屋の中を覗きます。
すると女房が「はなちゃん」「とらっち」と勝手につけた名前を呼びながらえさをやります。
だんだんと慣れてきて、手から食べるようになり、体をなでても逃げなくなりました。
朝、カーテンを開けると既に踏み石の上に座っています。
つくばいの上が居心地が良さそうです。
このような経過をたどりついに我が家の庭にいついてしまいました。
私とネコとの緊張関係
そうは言っても我が家は全面的にねこに服従したわけではありません。
庭のコケを引っかき荒らすので私とねことは敵対関係にあります。
ねこどもも女房には警戒心を表しませんが、私を見るとちょっと距離を開けるような気がします。
がっくりと肩を落とすネコたち
そんなある朝のこと。
庭に面した部屋のカーテンを開けサッシを開き網戸を開けると、その音を聞きつけ子猫たちが家の角から勢いよく顔を出しました。
きっと女房がおいしいご飯をくれると思ったのでしょう。
しかし、網戸を開けたのは私。
私と目が合った次の瞬間、子猫たちの肩から力が抜け、首を落とし、そのまま横たわってしまいました。
これほどねこにがっかりされた経験はなかったのでショックでした。
かといって尻尾も振らないねこに名前を呼びながらえさをやるなどとてもできそうにありません。
猫たちとの緊張関係はまだまだ続きそうです。
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