トラとハナ(3) 平和な時代

10数年前に我が家に居ついたトラとハナのお話の3回目です。

写真はハナです。







美食家の縄文人の末裔

 縄文人は、タイなども食べる美食家だったようです。
それから数千年、旨いものを探してきた末裔です。
現代人の食事は旨い。
猫どもに人間の食事を分けてやると、我を忘れてむしゃぶりついて食べてしまいます。
その間は、背中をなでられていることも気づかないくらいです。
刺身のきれっぱしをあげるともう身も世もない、どうなってもいい、状態になります。

ネコにとって人間の食事は旨い

我が家のヒエラルキーが分かるようで書くことを躊躇するのですが、ネコに餌をやるのは女房で、ネコの糞を拾うのは私です。
ネコの糞を拾っていると何を食べているのかわかります。
結構、虫、それも甲虫を食べているのです。
昼間、庭でネコを見ているとよく虫を追っています。
セミなんかも捕まえて食べてしまいます。
遊んでいるのかと思っていましたが、そうではなく貴重な食事だったのです。
セミと刺身を比べると、そりゃ刺身の方がうまいでしょう。
牛乳なんかやろうものなら無我夢中。
竹輪なんかもふにゃふにゃ言いながら一生懸命食いちぎって食べてしまいます。
そりゃ猫にとって人間の食べ物は旨いよ。

平和な時代

先日、国際機関のどなたかが人間は虫を食べよう、と言っておりました。
確かに昆虫類を食料とみると膨大な量があります。
東南アジアではよく食べるようですし、日本でも食べる習慣のある地方があります。
しかし、目の前の海でカツオや伊勢海老が獲れる土地に住んでいる私たちにとって虫は食料とは映りません。
でも、将来、食料難が来たらそうはいってはおれず、虫を食べなければならないのかも知れません。
庭先で無邪気にうとうと眠る猫たちを見ながら、将来、こいつらと食料の取り合いをする時代が来るんだろうか、と思うと今は平和な時代だとつくづく感謝する次第です。







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