檻も冊もない生息環境を再現したのいち動物公園
昨年の対馬壱岐の旅の帰路に立ち寄ってから1年ぶりの東京です。
緊急事態宣言も解除されたからなのでしょうコロナを感じさせない大勢の人出でした。
初めての上野動物園
東京では上野動物園に行きました。
私がボランティアをしているのいち動物公園はトリップアドバイザーで動物園水族館の部門で日本一の評価を頂いています。
正直、動物の数も少ないし、なぜ、日本一なのだろう?と思うことがあります。
実は私、まだ上野動物園は行ったことがありません。
パンダもいてよくニュースにも取り上げられる上野動物園を見れば、何かヒントがあるのかもしれません。
上野動物園とのいち動物公園の違いを感じました
沢山の家族連れに混じって上野動物園の門をくぐりました。
パンダ舎にはカメラを持った沢山の人が並んでいます。
ほぉ、やっぱり人気があるんだなぁ、と進むと、えっと思う光景が目に入ってきました。
動物を入れた檻が重い雰囲気をまとって並んでいます。
昔ながらの動物園の佇まいです。
一方、のいち動物公園は生息環境に近い環境で、それも柵を用いず展示(生態展示)しています。
重苦しい雰囲気の檻が並ぶ姿を見ることはありません。
両園の違いをまざまざと目の当たりにしたのは、両園で展示しているシロテテナガザルです。
上野動物園のシロテテナガザルは、大きな檻の中に入れられ、箱の中にうずくまっていました。
見ているこちらがつらくなります。
のいち動物公園のシロテテナガザルは、檻がなく開放的な環境の中で楽しそうにブラキエーション(樹上性の霊長類が、両腕で交互に枝を掴んで身体を振って移動すること。腕渡り。)を披露してくれます。
両園の違いは動物たちの前での子供たちの滞在時間に見ることができます。
上野動物園では、箱の中にうずくまっているシロテテナガザルをみて「あ、お猿さんだ。」と言うとすぐに次の展示場に向かっていました。
一方、のいち動物公園のシロテテナガザルの前では飽きずに観察している子供たちの姿を見ることができます。
生態展示ののいち動物公園
のいち動物公園は田舎にあり、展示する動物の数は少ない動物公園です。
でも、動物たちの生き生きとした姿を見ることができます。
芝生広場もあり、ピクニック気分を楽しむこともできます。
なるほど。
トリップアドバイザーで高い評価を頂くには理由があるんだなぁ。
檻や柵をつかわず野生の生息環境を再現した「生態展示」のコンセプトを実現した先達と、
職員さんの日ごろの裏方仕事に敬意を払いたいと思いながら、帰高の途に着きました。
シロテテナガザルと三宝山
(のいち動物公園)
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