大心劇場で「侍タイムスリッパ―」

 


第48回日本アカデミー賞優秀賞7部門受賞したと今話題の映画「侍タイムスリッパ―」。
高知県では大手のシネコンでの上映予定はなく、なんと我らが大心劇場でのみ上映です。
3月19日が上映初日。
早速駆けつけました。
いやぁ、面白かった。
最後の10分の”殺陣”には手に汗を握りはらはらしました。
アカデミー賞受賞に納得です。






侍タイムスリッパー | 公式サイト


映画「侍タイムスリッパー」は、「拳銃と目玉焼」(2014年)「ごはん」(2017年)に続く未来映画社の劇場映画第三弾である。
幕末の侍があろうことか時代劇撮影所にタイムスリップ、「斬られ役」として第二の人生に奮闘する姿を描く。
コメディでありながら人間ドラマ、そして手に汗握るチャンバラ活劇でもある。
「自主映画で時代劇を撮る」と言う無謀。
コロナ下、資金集めもままならず諦めかけた監督に、「脚本がオモロいから、なんとかしてやりたい」と救いの手を差し伸べたのは他ならぬ東映京都撮影所だった。
10名たらずの自主映画のロケ隊が時代劇の本家、東映京都で撮影を敢行する前代未聞の事態。
半年に及ぶすったもんだの製作期間を経てなんとか映画は完成。
2023年10月京都国際映画祭で初披露された際、客席からの大きな笑い声、エンドロールでの自然発生的な万雷の拍手に関係者は胸を撫でおろしたのであった。
初号完成時の監督の銀行預貯金は7000円と少し。
​「地獄を見た」と語った。

時は幕末、京の夜。
会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。
「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。
名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。
やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。
新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。
一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。
以上 HPから

当初は上映館数も少なかったようです。
それが受賞後は随分多くの上映が決まったようです。
大心劇場では先月の「妹」の時から「次は侍タイムスリッパ―やきね。面白いきまた来てね」と言っていましたので見る目がありますね。

大心劇場での「侍タイムスリッパ―」

安田川を渡る橋のたもとには大心劇場の看板が立っています。

いつもは   1週間の上映ですが、今回の侍タイムスリッパ―は10日間のロングランです。
橋を渡った先には「大心劇場はこっち」の看板。
いつもの山の中の映画館「大心劇場」です。
入り口の右側に上映作「侍タイムスリッパ―」の案内です。
入り口左側に「侍タイムスリッパ―」のポスター。

主役の山口馬木也さんは剣客商売の息子役秋山大治郎を演じていた役者さんだそうです。
秋山大治郎はもっと大柄で爽やかな印象でしたが、侍タイムスリッパ―ではコメディの主役としていい味を出すとともに剣客としての殺陣の腕も披露していました。
客席の壁には沢山のポスターが貼ってあります。
中には相当な時代ものもあります。
2階には映写室。
こちらも観客席の壁。

この日の観客数は約15名。
この人数で駐車場は一杯。
これだけの話題作でも採算は厳しそうです。
客席にあちこちにファンヒーター。

勝手に温度を下げたのですが、上映中にのぼせそうになりました。
室内は暗いし、ファンヒーターのインジケーター部分もバックライトがないので操作の使用がありません。





いやぁ、面白かった。
いい映画でした。

エンドロールはとてもシンプルでした。
シネコンで観る大作は画面いっぱいを使ってキャストを紹介します。
侍タイムスリッパ―のエンドロールは画面真ん中でキャストの名前が流れてきます。
また同じキャスト名がいろいろな役割のところで出てきます。
少人数でいろいろな役割を分担しながら作ったことが分かります。
予算も人員も少ない中、よくこんないい映画を作ったもんだと感心します。
いい映画でした。
あぁ、面白かった。

高知にはこの大心劇場だけでなくあたご劇場にキネマmと小さな劇場があります。
いつ行っても客数は10名程度、多くても20数名でしょうか。
けっして商業的においしい商売ではありません。
でも、どの館主も映画が好きで映写機の灯を絶やさない、いい映画を届けたい思いで続けていることでしょう。
私にできることは映画を観ることです。
映画を観て「あぁ、面白かった。また来るきね」と声を掛けることです。
小さな映画館が続いていける社会であって欲しいものです。


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