明日香村を自転車で散策

 

竜が岳登山の前後の旅もいよいよおしまいに近づいてきました。
神武天皇御陵や橿原神宮・瑞鶴の碑に続いて明日香村の遺跡を自転車で回りました。
今回の旅も晴天に恵まれ目いっぱい楽しむことができました。





自転車で明日香村を周りました

甘樫丘から明日香村を望みます。

今でものどかな風景です。
聖徳太子や蘇我入鹿の時代を押して知るべしです。
この長閑な地に時の政権中枢があり、海外からの要人を接待する施設があったというのは何とも不思議です。


水落遺跡です。

水を使った時計の後です。
建物があり下の階で時を計り、上の階は時計台のようになっていたそうです。
蘇我入鹿の首塚です。

故人のお墓です。
看板はもちろんありません。

この地で暗殺が行われました。
歴史とはきれいごとではありません。
飛鳥寺本堂です。


飛鳥寺近くの町並みです。

古い町並みが残っていて自転車での散策にお似合いです。
亀形石造物です。
亀形石造物の口の部分に水を流し、亀の甲羅の部分を通って、尻尾の部分から流れ出ます。

私は明日香村を自転車で回るのは3回目です。
1回目はこの亀形石造物が発掘され公開された時に訪れました。
あの時は発掘直後の雰囲気が残る場所に沢山の人が来ていました。
今回はちらほらの人でした。
有名な酒船石です。

近くに水を引く遺跡があるとかで、酒船石の上の凹部に水を流して楽しんだのだろう、とのことでした。

水落遺跡と言い、亀形石造物と言い、この酒船石と言い水の流れを楽しんでいたんですね。


石舞台です。
古墳時代後期の古墳で蘇我馬子が埋葬されていると言われています。
そうそう竹内結子が主演した朝の連続テレビ小説「あすか」で子供時代に家出をしてこの石舞台で一晩を明かすという場面がありました。
小学生だった子供たちと実際に見に行こうと来たのが明日香村を訪れるきっかけでした。
このような大きな石を積んで大きな空間を作り出す知恵、人役を想像するに古墳時代の権力侮りがたし、と思います。
この日は遠足でたくさんの小学6年生が訪れていました。
小高い丘からの石舞台が好きです。
前回はちょうど桜の季節でした。







前回(2019年4月12日)に訪問した際の写真です。
桜を背景にした石舞台古墳。
明るくていいですね。


亀石です。
確かに亀に見えます。
なぜ亀を掘ったのか?
亀形石造物と言い亀が好きだったのでしょうか。

畑の中の農道沿いにあります。
自転車ならすぐそばまで行くことができます。車なら中央公民館にとめて歩いて行くことになります。



明日香村は今回で3回目です。
亀石までは今迄に行ったことがありました。
次の鬼の俎板から今回初めて訪れる場所です。

鬼の俎板(まないた)です。
鬼の雪隠です。

鬼の俎板と雪隠で一つの古墳だったのだそうです。

よくも見事に削ったものだと感心します。




吉備姫応募です。
この王墓の塀の中に猿石があります。



猿石と言われていますが、異人の風貌を感じます。
中にはペルシャ人ではないか、という説もあるようです。
この当時、遠く海外との交流、交易があったと考えるとワクワクしますね。


欽明天皇陵です。

前方後円墳です。
正面は神武天皇御陵と同じ作りですね。
高松塚古墳です。

こんもりした小山です。
向かいの丘から高松塚古墳を遠望しました。

発掘されるまでは周りの竹林、林のように竹や樹木に埋もれていたのでしょう。
キトラ古墳です。

このキトラ古墳への上り坂がきつい。
自転車で登るのに汗をかきました。
キトラ古墳まで来るのなら電動自転車をお勧めします。




橿原神宮前でレンタサイクルを借りたのが朝の9時過ぎでした。
神武天皇御陵、橿原神宮・瑞鶴の碑を見た後、明日香村に回りました。
甘樫丘、水落遺跡、首塚、飛鳥寺、亀形石造物、酒船石、石舞台、亀石、鬼の俎板・雪隠、吉備姫王墓・猿石、欽明天皇陵、たかまつづかこふん、そしてキトラ古墳を見て回りました。
近鉄の駅で言えば飛鳥駅の近くまで来ています。
岡寺駅を過ぎ、橿原神宮前まで戻りレンタサイクルを返却したのが14時半。
約5時間半の自転車の旅でした。
明日香村は自転車で回ると長閑な雰囲気を風と共に感じることができます。
その長閑な風景の中に日本書紀や古事記に出てくる遺跡が点在しています。
時の政権中枢がここにあったんだ、海外からの賓客を迎える施設があったんだ、その当時、”ヤマト”は統一されていたんだろうか、国というのはどういう概念だったんだろうとか思いながら半日の歴史サイクリングができます。
明日香村を周っても日本人ばかりで、外国からの観光客はいません。
今回は丸山古墳、仙人が女性のすねを見て天から落ちたと伝わる久米寺、高取城と土佐街道を行くことができませんでした。
もう一回行くことができたら、こうしたところも回ってみたいですね。


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