高校の生物のレベルの高さ、範囲の広さに驚きました



 





高校の生物の参考書を買いました。

リタイヤ後、のいち動物公園に行くようになると、自分の生物の知識が浅薄であることに気付きました。

高校の時は、生物が得意だったはずなのですが、なんせ、もう50年近く前のことです。

そこで、生物の知識をざっと振り返るため、現在の高校の生物の参考書を買いました。

店頭で手に取ってみた参考書の中で内容が充実していると感じた参考書が「大森徹の最強講義・生物」でした。


内容が盛りだくさんなだけあって随分と分厚い参考書です











薄い上質な紙を使っているのでこの厚さでも800ページ近くあります。

これで2,500円+税です。

私が高校生だったころ、つまり45年以上前の参考書の値段のイメージと比べても、あまり変わっていないように思います。

何だか不思議なが気がします。

バイオームという言葉が出てきます

熱帯雨林や照葉樹林のような植生とそこに生息する動物などを含めた生物のまとまりをバイオーム(生物群系)というそうです。










横軸を気温、縦軸を降水量をとり、バイオームの分布を表した図は分かりやすいものです。







世界のバイオームの生態分布です。

北米の温帯草原はプレーリーと呼ばれ、そこに住むプレーリードッグが有名です。

世界の気候、植生と動物の分布を理解するための基礎知識だと思います。

じっくり読んで理解しましょう。


他の内容も豊富です

例えば、発生のところではアポトーシスが説明されています。











アポトーシスとはプログラム細胞死のことだそうです。

一つの卵が卵割して細胞が機能ごとに分化していく際、死がプログラムされている細胞があるそうです。

例えば、指が形成されるとき、最初はグローブのような塊なのですが、指と指の間の部分の細胞がアポトーシスによって死んでいき、正常が指が形成されるのだそうです。

アヒルの肢には水かきがあるが、ニワトリの肢には水かきがない。これは、ニワトリでは水かきの部分の細胞がアポトーシスによって死んでしまい水かきがないのに対し、アヒルではアポトーシスが起こらないため水かきが残っているのだそうです。


カエルのオタマジャクシが成体に変態するときに尻尾がなくなるのもアポトーシスだそうです。

へぇー、面白いですね。


バイオテクノロジーの項ではPCR法が紹介されています

そうです。新型コロナウィルスの検査法のPCR法です。










PCR法とは特定の遺伝子を増幅させる1手法だそうです。

微量なままのウィルスの検体では検出できないので、増幅させて検出するのですね、


「高校の生物を振り返る」なんておこがましい

高校の生物の参考書をめくると知らないことばかりです。

高校の生物、恐るべしです。



いやぁ、高校のレベルって高いですねぇ

ペラペラめくって参考にしよう、振り返ってみようと思って買った高校の参考書。

そのレベルの高さ、網羅具合に驚きました。

きっと、物理も化学も数学もレベルが高いと思います。

通学列車に乗ると、ワイヤレスイヤフォンを耳に、スマホを見入る高校生ばかり。

「俺たちの頃は文庫本や参考書を読んでいたのに、今頃の若者は・・」と思っていました。

これからは「いやいや、皆さん、私たちの頃に比べ随分とレベルの高い学習をされているんですね。列車の中くらい、ゆっくり休んでください。」と思って見るようにしたいと思います。




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