ごまかしの少子化対策

 
今日7月7日は東京都知事選の投票が行われています。
政策として少子化対策を訴えるのなら、具体的に「私が都知事になれば任期中に出生率を○○%にします」となぜしなかったのでしょうか。






教育が大切だと訴える政治家を信じてはいけない

「教育が大切だと訴える政治家を信じてはいけない」。
書名は忘れましたが、内田樹さんの本にありました。
驚いて続きを読むと「教育の大切さは誰しも思うこと。
一方で教育には時間がかかるもの。
自分の任期中に結果が出ないことを政策として訴える政治家は無責任だ。」とありました。


ゆとり教育の検証と責任の所在は?

そういえば詰め込み教育は問題だと多くの政治家や知識人が声高に叫び、ゆとり教育へと改革したことがありました。
人生には知識を詰め込む時期が必要だと私は思っていましたので、まさか本当にゆとり教育に転換するとは信じられませんでした。
そのゆとり教育の結果はいかがだったでしょう。
検証し、誰かが責任をとったとの話は聞きません。
内田さんが言うように誰もが重要だと思うけれども結果が出るのに時間がかかることを声高に叫ぶひとはどうも信用できなさそうです。


ごまかしの少子化対策

2023年の「合計特殊出生率」が1を割り込み0.99となった東京で都知事選が行われています。
各候補者は少子化対策を競い合っています。
この少子化対策も教育と同じように誰しもが大切なことだと思うことですし、結果が出るまでに長い時間がかかるテーマです。
主な候補者の政策を見ると「第1子の保育料無償化や無痛分娩への補助」、「都の非正規職員の正規雇用化。都と契約する企業に賃金の引き上げを求める条例の制定。」、「業務を支援するスタッフを小中学校に配置し、教員の負担軽減」、「若者の都民税減税」などを掲げている。
これだけ見るとこれが少子化対策だとは気づきません。更に驚くのはどの候補も「自分が都知事になったらこれらの政策で出生率を○○%にする」と言わないことです。
「言わなかったから出生率が上がらなくても公約違反になりません」の言い訳が早くも聞こえてくるようです。
私にはごまかしの少子化対策に思われます。

さて、今日の都知事選の結果はどうなるのでしょうか。
どの候補者が都知事になっても、都民の皆さんは選挙期間中に訴えたことをしっかりチェックしてくださいね。

都知事選に残念ながら私は投票することはできません。
しかし、近い将来行われる衆議院選挙には投票権があります。
その際には各候補者、そして政党の少子化対策をじっくり見たいと思っています。


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