ミニチュアライフ展2と田中達也トークショー
田中達也さんトークショー
1.田中達也さん自己紹介
(1)1981年熊本県生まれ 現在は鹿児島県に住む
(2)家族は奥さんと男の二人(小5、小2) まだ一緒に遊んでくれる
(3)職業はミニチュア写真家、見立て作家
a.「見立て作家」は自分で作った職業名。
2.毎日、作品をネットに上げている。
(1)ミニチュアカレンダー MINIATURE CALENDAR
(miniature-calendar.com)
a.2011年4月から毎朝、カレンダーのその日を埋める作品を上げ続け、13年、5,000作品以上。
(2)SNSでは毎朝7時に作品を上げている。
a.Xは言語の制約もあり日本人が多い。インスタは画像がメインで380万人フォロアーの7割が海外。FBも。
3.「見立て」は限られた条件の中で工夫する表現。
(1)海外ではこの概念が珍しいか、ない。
a.ドバイ万博の日本館でミニチュア展を開催。世界中の人が知っているもの(例えば歯ブラシ)などを使って日本的なものを表現。金メダルと取ったが日本では報じられなかった。
(2)日本では汎用性の高い表現であり、身近なもの。
a.枯山水の庭園は、砂で海を岩で島を表す。
b.月見そばは卵の黄身を月に見立てる。
c.落語の扇子はキセルや筆に、手拭いは財布などいろいろなものに見立てる。
(3)子供の遊び、おもちゃは見立てが多い。
a.横断歩道でさえ、落ちないように歩く、など見立てて遊ぶ。
b.畳のヘリを道路に見立てミニカーを走らせる。
c.積み木は見立てがなければ成り立たない遊び。
(4)タイトルは駄洒落。ダジャレも言葉の見立て。
(5)アイデアは形を簡略化することで広がる。
a.山→三角形→三角形のものを探す 積み木の三角、おにぎりと広がっていく
4.アイデアはモノを見た時に生まれる。
(1)100均やホームセンターの陳列棚を見て回っているときにアイデアが生まれることが多い。
(2)自宅アトリエも壁に陳列棚を作り、あらゆるものを見えるようにしている。
a.部屋も廊下もトイレにも陳列棚がある。家族からは不評。
(3)埋らせると忘れる。
5.自宅アトリエには5万体の人形がある。
(1)人形は立った姿、座った姿など多様。警察官の人形であればそれぞれのポーズごとに区分して保管。
(2)戻すべきところに戻さないと、二度と日の目を見ない。
6.人形の7割は市販品。3割は3Dプリンターで作る。
(1)3Dプリンターはデータさえあればサイズを自由に作ることができる。
(2)自分自身のデータは360度のカメラで取得。
(3)家具などはデータを売っている。一度、権利を買うと自由に使うことができる。
7.会場では撮影は自由
(1)自分自身で撮影するといい写真を撮りたくてアングルや照明を工夫するなど真剣に作品に取り組んでくれる。
(2)見学者がネットに画像を上げてくれるので、鹿児島のアトリエにいながら会場の作品の状態、例えば傾いている作品があるなど、を知ることができる。
8.見立てを意識すると日常が楽しくなる
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