日露戦争で負けた日本。 外交権と交戦権をロシアに委ね、”属国”となった日本を舞台にした警察小説です。 佐々木譲さんの作品です。 魂を込めて描いた圧巻の歴史改変警察小説 集英社( 抵抗都市/佐々木 譲 | 集英社 ― SHUEISHA ― )に次の紹介が載っています。 「今の日本への問題意識を示すために、この舞台を選んだ」 警察小説の旗手として不動の人気を誇る著者が、魂を込めて描いた、圧巻の歴史改変警察小説。 日露戦争に「負けた」日本。終戦から11年たった大正5年、ロシア統治下の東京で、身元不明の変死体が発見された。警視庁刑事課の特務巡査・新堂は、西神田署の巡査部長・多和田と組んで捜査を開始する。だがその矢先、警視総監直属の高等警察と、ロシア統監府保安課の介入を受ける。どちらも、日本国内における反ロシア活動の情報収集と摘発を任務とする組織だった。 やがて二人は知る。ひとつの死体の背後に、国を揺るがすほどの陰謀が潜んでいることを。 警察官の矜持を懸けて、男たちが真相を追う! 第2弾の「偽装同盟」 「抵抗都市」が面白かったので続編を待っていましたら2021年12月に第2弾「偽装同盟」が出版されました。 早速、読んでみました。 佐々木譲さんには第2次大戦秘話3部作(「ベルリン飛行指令」「エトロフ発緊急電」「ストックホルムの密使」)と言われる作品があります。 この歴史改変警察小説も3部作になるのかと期待していましたが、「偽装同盟」で思わぬ展開になりました。 何も言わないことにします この2冊を読んで思うことがありました。 しかし、昨日(2月24日)、ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。 21世紀の出来事とは思えません。 時々刻々と現地から映像が届けられます。 小説の世界以上の進行に驚き、とても現実とは思えません。 この現実を目の当たりにすると、言葉がなく、私の感想や思いなど言えるものではありません。 ロシアのウクライナ侵攻のこの後の進展が気になります。 電車内でタバコを注意した高校生に対し逆切れし暴行した事件 浅田次郎さんの「終わらざる夏」 現実の世界は実に厳しいものです。 (2022年2月26日 追記) 昨日(2月25日)、「何も言わない」と書きました。 誤りであることに気付きました。 こういう時こそ、声を上げなければなりません。 NO WAR! NO MORE