初めてのコザ(沖縄市)

終戦間もない沖縄を舞台にした小説でよく出てくるコザ(沖縄市)。
夜な夜なうちなんちゅの若者が基地に潜入し物資を”調達”してくる話が印象的でした。
機械油と汗とタバコの匂いホコリが舞うイメージがあります。
嘉手納基地のゲートに連なる通りは今もゲート通りと呼ばれています。
 そう言えばコザに行ったことがありません。
小説に登場した混沌としたコザは今どうなっているのでしょう。


ゲート通りは少し異国の雰囲気がする閑散とした街でした

ゲート通りは片側2車線。
その両脇に商店や飲食店が並ぶ街でした。








飲食店はいかにも外国人向けと思われる看板が目立つ飲食店が多くありました。
飲食店の正面には頑丈が鉄格子。
防犯のためでしょう。
ここ風景を見ると日本とは思えません。
こんな看板を見ると日本人なら入店を尻込みしてしまいます。









タトゥの店あちこちで見かけました。









こんな”カタログ”が大きな通りに面した小ウィンドウにあるというのはちょっと衝撃でした。


異国の雰囲気漂う町並みを歩く人は昼間も夜も多くありません。





基地の若者が街に出てくるのは週末の深夜


コザのゲート通りは昼間でも軍関係者が多く歩いていると思っていましたがそうではありませんでした。
夜も静かなものです。
ホテルのフロントで聞くと「軍の若者が街に出てくるのは週末の、それも21時以降」だそうです。
その時間帯に一人で出かけるのはさすがに躊躇しました。
左の写真は土曜日の朝刊です。
「県警や米軍 合同夜間巡視 女性暴行受け 74年以降初 沖縄市で」ということで昨晩、コザで夜間巡視を行っていたようです。
こんな記事を読むとやはり基地の街だと痛感します。


小説のような機械油、ホコリ、タバコ、汗の匂いが充満するゲート通りはありませんでした。
バンダンを売っていた闇市の痕跡が東京都心に感じられないのと同じです。
もう80年も経っているのてすからね。
でも、戦争を知らない私より若い人達が「じい、ばあから聞いた」と戦中戦後の話をよく知っています。
新聞は連日、沖縄戦の記事を掲載しています。
中谷防衛大臣はけちょんけちょんです。
80年で街は作り変えることができます。
でも、人の気持ちを変えることはできません。
初めてのコザ訪問の感想です。





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