5年ぶりの開催のこんぴら歌舞伎

 

コロナ禍を経て5年ぶりの開催となったこんぴら歌舞伎。
大勢の人たちが心待ちにしていました。
私もにわか歌舞伎ファンになって楽しんできました。





こんぴら歌舞伎

天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋だそうです。
その金丸座で歌舞伎が行われて、今回が37回目となります。


地方の芝居小屋での歌舞伎と言うと地元の”役者”が演じる歌舞伎もあります。
私はそれはそれで好きです。
こんぴら歌舞伎は東京から有名な歌舞伎役者さんが来ます。
今回は松本幸四郎、中村鴈治郎、中村雀右衛門さんなどそうそうたる役者さんが出演します。






コロナ禍で開催が見送られていました。
今回は5年目ぶりの開催となりました。

JR琴平駅から金比羅山をお参りして金丸座

高知からはJR特急「南風」で行きました。
琴平駅に降りると「こんぴら歌舞伎大芝居」の看板があり、期待が高まります。






琴平駅の正面です。
こんぴらさんの参道。両脇に食事処やお土産屋さんが並んでします。

開演まで時間があるので、金毘羅さんをお参りすることにしました。

急な石段が続きます。







五人だけが販売をゆるされた5人百姓。
随分と足に来ましたが、まだ先があります。

上り始めて約30分。
汗びっしょりになりやっと御本宮まで辿り着きました。
まだ先には奥社がありますが、芝居の時間もあるのでここで引き返します。

眼下には香川の平地とポッコリ特徴のある山が見えます。
御本宮さんです。









参道を下って、参道上り口から脇に入るとのぼりはためく金丸座が見えてきました。



学生時代からの友人です。
出会ってからもう数年で50年になります。
学生時代に、まさか半世紀ののちにお互い、こんぴら歌舞伎を楽しむようになっているとは思いもしませんでした。

「この写真はおかしい。こんなに額は広くない」「こんなに腹は出ていない」。時の変化を感じる会話です。

金丸座の観客席


金丸座の観客席です。
客席はお世辞にも広いとは言えません。
皆、肩を寄せ合って開演を待ちます。







私は一人で行きました。
少しでも広い席がいいので、前舟席(特別席)を選びました。
足下に余裕があります。






天井に通路があります。
ここから吊り具を降ろし、宙乗りを行います。
今日の演目の「羽衣」で天女が宙を舞いました。
私は宙乗りを初めてみました。
宙に浮きながら舞う役者さんに拍手!!
1階席から見上げたらまた違った印象だったでしょう。

幕間弁当。
私はJRツアーでチケットを買ったので、JRツアーのお弁当です。
銀座の歌舞伎座の幕の内弁当は食事処でいただくので、お刺身などがあります。
金丸座のお弁当は常温で自分の席でいただくので生ものはありません。




11時から13時までが一幕目で、13時25分から約20分で2幕目の羽衣。
終演が14時前でした。

外に出てくるとこんぴー君が見送ってくれていました。
背中(お尻?)に金丸座の鶴をしっかり背負っています。










銀座の歌舞伎座はちょっと敷居が高い気がします。
こんぴら歌舞伎は地元民ばかりで気兼ねがありません。


2度目の観劇でした。
最初の時は平場(ひらば)のA席でした。
狭い升席に5人の定員でした。
女性3人組に私たち夫婦で誰かの体とどこかで触れていました。
女性3人組だったからまだしも、もしも全員が男性、それも大柄の男性だったらどんなことになるんだろう、と思ったものでした。
5年ぶりの開催のこんぴら歌舞伎。リタイアして初めての開催です。今回は一人で行くので、余計に周りに気を使います。一人でも特別席であれば余裕があり、周囲の人に気を遣わなくて済むことが分かりました。リタイアもしたのだし、特別席でもいいでしょう。

今までは昼席でした。
夜席を見て泊まるのも魅力的です。


毎年のこんぴら歌舞伎をリタイア生活の楽しみの一つにしていきたいと思っています。




















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