3月は3つの落語会を楽しみました

 
ブログの更新が滞っていました。

何もしていなかったわけではありません。
3月は高知で3つの落語会を楽しんでいました。






柳亭小痴楽と春風亭昇々の若手真打二人会


まずは若手真打の競演です。

私はこの落語会まで二人を知りませんでした。
落語に先立ち、二人のトークがありました。
同期は仲が良く、金曜日に集まっては「成り上がろう」と言っていたことから「成金の会」と言っていたようです。
この「成金の会」から神田伯山や笑点で活躍の桂宮地さんが成り上がった、次は俺らだ、の気迫があるような、ないような。



この日の演目です。
小痴楽は「湯屋番」、「長屋の花見」の古典2題。
「湯屋番」は初めて聞く噺でした。
小痴楽の飄々とした話しぶりが苦労知らずの若旦那とよく合っていました。
昇々は新作の「最終試験」と古典の「壺算」。
広い会場を意識した昇々の全身を使った落語でした。
若い真打の実力ををたっぷり楽しみました。



老舗料亭・得月楼の上方落語会「盆梅亭」

コロナ禍で中断していましたが、盆梅亭が戻ってきています。

今回は桂米團治と弟子の桂慶治朗の親子(子弟)会。
米團治は言わずと知れた人間国宝の米朝の長男です。
慶治朗は昨秋のNHK新人落語大賞のチャンピオンです。






親子(子弟)会はここ盆梅亭が最初だそうです。
米團治は65才、慶治朗はもうすぐ40才。

落語の前に二人のトークショーがありました。
ここだけは写真撮影がOK!とのことでパチリ。


慶治郎は「いらち俥」と「ちりとちん」の古典2題。
「いらち俥」はNHK新落語大賞で受賞した噺でした。
米團治は「七段目」と「どうらんの幸助」の古典2題。
米團治さんの枕は、お父さんの米朝さんに関したものを毎回、振ってくれます。
米朝さんの仕草の時には、本当にそこに米朝さんがいるように見えます。
さすがに親子です。
米團治さんはもう65才。
浄瑠璃のお師匠さんのような色っぽい女性の仕草は、ちょっときつくなっているなぁ、と感じます。

二人のたっぷりの落語を楽しみました。

得月楼のHPに盆梅亭についてのブログが掲載されていました。


立川志の輔独演会

3月最後の落語会は人気の立川志の輔の独演会です。






 





この日の会場はかるぽーとの大会場。
チケットは完売。
1階席から3階席まで約1000席の会場が満席でした。






独演会と言いながらお弟子さんや色物の芸人さんも登場しました。
8人いるお弟子さんのうち、志の麿は7番目、志の彦は5番目のお弟子さんだそうです。
ヴァイオリン漫談の小林さんは、もとは志の輔の弟弟子だったそうです。
落語家を辞めて、いつの間にかヴァイオリン漫談家になっていました。
今では志の輔さんの落語会に同行し、日本全国にとどまらず海外にも行っているんだそうです。
志の輔は「親の顔」(30分)、「メルシーなひな祭り」(1時間)の新作2題。
どちらも初めて聞く噺でした。
「親の顔」は涙を流して笑いました。
「メルシーなひな祭り」はちょっと間延びをしたかな、と感じました。
なんせ18時半の開演から終演が21時を大きく回っていましたから、随分といろいろ盛り込んだ噺でした。
でも、さすがは志の輔。
人気のはずです。


3月は暖かい日があったかと思うと、真冬に戻ったかのような日もありました。
私が住んでいる物部川筋は風が強いことで有名です。
風が強い日は気温も低く、家庭菜園に出て春を迎える準備もままなりません。
リタイア生活はややもすると引きこもりがちになります。
くわえて寒く、風が強いと更に外に出ることが億劫になります。
その3月に3つの落語会を楽しむことができました。
会場には私と同年代か上の方が多く来場しています。
(2つの会場では高校の同期生夫妻が近くに座っていました。)
これからも気軽に出かけて、大いに笑って生きたいと思っています。
 


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