能登はやさしさ土までも 能登の輪島を再訪してきました

 

昨年に続いて能登輪島を再訪しました
街中にはまだ傾いた電柱が残っていました








ルートイン輪島

昨年は金沢からの日帰りでした
今回は輪島で一泊することができました

ホテルルートイン輪島です
震災後も被災者を受け入れ一日も休んだことがありません
今は工事関係者が多いものの一般客も受け入れています
ネット予約は受け付けていず電話で予約できます
向かって左は旧館で地震で傾いていて稼働していません
右の新館のみ客を受け入れています

横倒しになったビルも「公費解体予定」の掲示のあった住宅の多くが撤去され更地になっていました

去年の写真です
全国に衝撃を与えた倒壊ビルでした








上の写真と同じポジションから撮った今年の写真です
ビルは撤去され更地になっていました







去年は街のあちこちで倒壊した家屋を見かけました
「公費解体予定」の掲示がありました







同じ場所ではありませんが、今年の町の風景です

倒壊家屋の多くは撤去され、更地になっていました






輪島の朝市の再開はいつになるでしょう

輪島の朝市のあった場所です
去年も今年も同じ風景でした

朝市といえばおばちゃんたちが店を出していました
何年も朝市が開催できなければおばちゃんたちの体調、意欲の維持も難しいかも知れません



輪島塗会館


今年も輪島塗会館周辺の道路は凸凹でした
去年は水害で床に新聞紙を敷いていましたが、今年は館内はきれいでした

震災後、輪島塗は一つも生産されていません
再開するには工房の再建に職人を呼び戻すだけでなく木地、漆、ベンガラなどのサプライチェーンの再構築が必要です

現在は震災前に仕入れた在庫を販売しています
輪島塗の生産が再開し、新しい製品が入ってくると今の価格よりずっと高くなっていることでしょう
「買うなら今ですよ 来年も来てください」とお誘いを受けました

ネコちゃんは見つかったかな

去年の写真です

電信柱に迷子ネコの張り紙がありました












今年はその電信柱から張り紙がなくなっていました

ネコちゃんが飼い主さんのもとに戻って、張り紙をはがしたことを願っています











白米の千枚田

昔、農家の夫婦が田植えを終えて念のため水田の枚数を数えてみたが千枚あるはずなのにどうしても2枚足りない。
日も暮れたのであきらめて帰ろうとそばにあった蓑を取り上げるとその下に2枚の田が隠されてあったという逸話も残る「白米の千枚田」。
復興に向け去年は120枚、今年は250枚の田で米作りが行われたそうです。


仮設住宅街

整然と並ぶ沢山の仮設住宅
街のあちこちに見かけました

新たな自分の家を確保できるのはまだまだ先のようです






「来ていいんだろうか?迷惑になるのではないかと躊躇しました」というとフロントの女性は「皆さん、そうおっしゃいます 十分なおもてなしができずこちらが恐縮しています」と申し訳なさそうな笑顔でした。


居酒屋で食べるのに苦労していると大将と女将さんが親身に話しかけてくれました。
車で迷い道を尋ねるとわざわざ建物の外に出てきて道案内をしてくれました。
「能登はやさしさ土までも」 能登の人は素朴で温かく、農業の恵みも豊かだという意味です。
無遠慮に入ってくる旅人を復興途上にもかかわらず笑顔で迎える優しさ。
優しさの向こうに土に根ざした強さを感じました。


歴史や伝統を受け継ぎながら新しい能登が輝き始めることがそう遠くないことを信じて能登を後にしました。












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