吉永小百合さんの「こんにちは 母さん」を観てきました
吉永小百合さんと大泉洋さん主演の「こんにちは 母さん」を観てきました。
相変わらず吉永小百合さんが画面に登場するとホッとします。
こんにちは 母さん
この映画では吉永小百合さんは、連れ合いに先立たれ、息子は独立して一人で下町に住む女性・福江を演じています。
1945年生まれの吉永さんは78才。
とても78才には見えないつやっぽい78才でした。
以下、ネタバレです。
誰もが名前を知る大企業で、東京駅を見下ろす高層ビルに人事部長として勤務する息子を大泉洋が演じています。
順風満帆に見えた息子は離婚の危機を抱え、一人娘も反抗します。それ以上に人事部長として社員に早期退職を促さなければならないことに苦悩します。更に、リストラの対象に学生時代からの親友がリストアップされ、さらに苦悩は深まります。
一方、福江はホームレスに食事を提供するボランティア活動を通じ神父に出会い、真剣に恋をします。
その恋が叶わなかったとき、福江は飲みなれないお酒を飲み、次のように泣き言を言います。
「もうこの年になると死ぬのは怖くないの。
恐いのは周りが分からなくなること、体が動かなくなること。
自分の思い通りにならず、ひとのお世話で必要になることが怖いの。」
「なぜ5年、せめてあと3年、一緒にいることができなかったの。」
まだ先立っていない側からすると、「そうなるの?」と釈然としませんが、そうなのでしょう。
多くの悩みを抱えた息子は思い切った決断をします。
泣き言をいう母に、「不幸なのは母さんだけじゃないよ。俺だって不幸だよ」と一緒に酒を飲み、それを聞いた母親は「じゃ、母さんの出番だね」と自分の役割を見つけます。
いくつになっても人の役に立つこと、ひとから当てにされることが生きて行く力になるんですね。
ちょっと強引なまとめでした。
ほんわかしたいい映画でした。
吉永さん主演の映画をよく見ています
吉永小百合さんについては知ってはいましたが特に意識することはありませんでした。
2012年に「北のカナリア」を見て、考えが変わりました。
単に美形女優というのではなく、演技がいいなんていい役者さんなんだ。
それ以降、吉永さんが出る映画はよく見るようになりました。
その時々の時代背景と、吉永さんの年齢に近い女性が抱える問題をうまく物語に仕上げています。
天海祐希さんとのダブル主演だった「最高の人生の見つけ方」(2019年)も良かったですね。
吉永さんが演じた北原幸枝は五島列島の福江出身でした。
この映画を観て福江に行こうと思ったものでした。
もう4年も経ちましたが、まだ、行くことができていません。
どの映画を観ても、家族っていいもんだと、ほっこりします。
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