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「土偶を読む」の検証本「土偶を読むを読む」を読みました

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  「土偶を読む」の検証本「土偶を読むを読む」を読みました。 「土偶を読む」 私は「土偶を読む」を大変興味深く読みました。 そして2021年の私の1冊に「土偶を読む」を挙げました。 2021年私の一冊は「土偶を読む」を挙げたいと思います (taichanretiredlife.blogspot.com) 「土偶を読む」を読んだ感想をブログにもアップしています。 「土偶を読む」を読みました。これからは、サトイモで蘊蓄を語らさせていただきます。 (taichanretiredlife.blogspot.com) 土偶は木の実など自然の恵みをモチーフにしているとの説と実際の写真を見くらべて、これは間違いない、この説以外の説を挙げるのは難しいだろう、と思ったものでした。 「土偶を読む」を検証した「土偶を読むを読む」 「土偶を読む」を検証、いやもっと言えば反証の本「土偶を読むを読む」が出版されました。 早速、読んでみました。 端的に言えば「土偶を読む」では有名な一つの土偶とそれによく似た木の実や作物を無理やり引っ張ってきて、似ていると言っているのであって、学術的な検証にはなりえない、というものでした。 土偶には時間的な広がりと空間的な広がりがある 土偶には遮光器土偶、ハート形土偶、山形土偶、ミミズク土偶など有名な土偶があります。 土偶は私たちがよく見る土偶1体だけが残っているわけではありません。 それぞれの造形の土偶は時間的に変化しています。 また、空間的にも広く分布しています。 この広がりのなかから一点だけをピックアップして、木の実に似ている、作物に似ている、と論じるのは意味がない、とのことです。 もし、ある造形の土偶がある木の実をモチーフにして作られ始めたのであれば、当初からその木の実をモチーフにしたことが分かるはずです。 しかし、最初の土偶からはそのモチーフが見て取ることができず、随分後になってからの土偶がある木の実に似ているからと言って、木の実をモチーフにした土偶だ、と結論付けるのはいかがなものか、との指摘です。 至極まっとうな指摘だと思います。 もし木の実をモチーフにしたのであれば立体的な造形となっているはずだ 「土偶を読む」ではハート形土偶はオニグルミをモチーフにしている、としています。 確かにオニグルミの断面とハート形土偶の顔はよく似ていると感じます。 もしオニ

香取神社相撲大会

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  隣町の香取神社で相撲大会がありました。 地元で相撲大会が行われるとは初耳です。 まだまだ暑さが残る8月20日、出かけました。 香取神社の相撲大会 新聞の折り込みです。 香取神社は隣町の赤岡町にある神社です。 相撲大会があることも、いや、それ以前に相撲場があることも知りませんでした。 10時からは小学生の部です。 午後1時からは大人の部です。 まだまだ暑さが厳しい時期ですが、朝の小学生相撲を見に出かけました。 立派な相撲場で子供たちの熱戦が繰り広げられていました 相撲場の上だけを覆うだけでなくもっと広い範囲を覆う屋根が付いた立派な相撲場がありました。 豆力士たちが土俵の上を熱心に見ていました。 体格の違う豆力士が相撲を取っています。 ほとんどの取り組みは体格差で決まりますが、この相撲のように小兵が攻め込むと思わず声が出て応援をしてしまいます。 男の子に混じって女の子も土俵に上がっていました。 女の子同士で相撲を取るのではなく、男子力士に混じって相撲を取っていました。 土俵の周りには相撲関係者や家族が沢山応援に集まっていました。 私は望遠レンズを付けたカメラでたくさん写真を撮っていました。 その時、ふと思いました。 「子供の裸に興味のある変質者と思われはしないか。」 ちょうど小学生の塾の講師が子供の下着の写真を撮ったことが大きく報じられています。 そんな不安、疑問が頭をもたげるとなんだか周りがそんな目で見ているように感じます。 なんだか居づらくなり、そそくさとその場を後にしました。 女子高校生の陸上選手ドルーリー朱瑛里に対する無断撮影が問題視されています。 神社仏閣や自然物に向けてカメラを向けるのはいいとして、ひとに向けてカメラを向けるのは要らぬ疑惑を招きかねない時代です。 カメラ好きとしては何とも気を使う時代です。

リボルバー・リリーとキングダムを観ました

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      リボルバー・リリーとキングダムを観てきました 久しぶりシネコン この8月は台風6号が沖縄あたりを徘徊し、その後、九州西側をのろのろと北上しました。 続いて台風7号が小笠原諸島付近からゆっくり北上し紀伊半島に上陸し、日本海に抜けました。 この二つの台風で高知も長雨となり、家庭菜園での作業ができず、寝転がって読書三昧の日々を過ごしました。 終日、そして、1週間以上となるとすこし目に疲労が蓄積したようです。 台風が去ったのにまた雨が強く降ってきました。 目を休めるために活字から離れ、映画を観ることとしました。 大心劇場やあたご劇場ではなく今回はシネコンで最新作を観ました。 リボルバー・リリー 映画『リボルバーリリー』公式サイト (revolver-lily.com) 時代は大正時代。 綾瀬はるかさんが演じる殺し屋が活躍するストーリーです。 おっとりした綾瀬さんが見違えるようなハードボイルドを演じています。 彼女の天然ぶりも好きですし、ハードボイルド役も好きですね。 ドラマーのシシド・カフカさんが演じる奈加も良かったですね。 容姿は全く違いますが、それまでの立ち振る舞いから全く想像できないようなアクションを披露することから、大友克洋さんの「アキラ」に出てくるおばさんを思い出しました。 また、綾瀬はるかさん演じる小曾根百合と死闘を繰り広げた清水尋也さん演じるテロリストが池に仰向けに倒れ徐々に池の水に血が広がっている絵は、忠臣蔵で吉良上野介邸に討ち入った際の一場面(もちろん映画です)を思い出しました。 キングダム 映画『キングダム 運命の炎』公式サイト (kingdom-the-movie.jp) 内容については私が紹介するまでもないでしょう。 あっという間の2時間でした。 杏ちゃんには泣かされました。 アクションシーンにはらはらし、 人の思いに涙を流す。 わざわざ足を運んでみた甲斐がありました。 友人から次のようなラインが届きました。 「読書三昧とは羨ましい。 当方、活字を続けて読むことができず、オーディオブックを始めました。」 本を読むことができるうちにたくさん本を読みましょう。 映画を観ることができる間に沢山、映画を観ましょう。

野町和嘉写真展とトークショー

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高知県立美術館で開催中の野町和嘉写真展を観て、撮影者本人のトークショーに参加しました。 写真家人生50年で撮りためた写真の数々。 その写真を撮った時の状況や思いを聞くことができました。 野町和嘉さん 野町和嘉さんは高知県三原村の生まれ(1946年10月)のカメラマンです。 野町和嘉 - Wikipedia いままで数々の写真集を出し、多くの表彰も受けています。 高知県の偉大な先輩です。 今夏、高知県立美術館で写真展を開催しています。 野町和嘉写真展|イベント|高知県立美術館 (moak.jp) 50年の間に撮りためた作品の中から3つのテーマで215作品を展示しています。 第1部     「地平線の彼方から」(作品点数 85点) 第2部     「シベリア収用所1992」(作品点数 45点) 第3部     「世界遺産を撮る」(作品点数  85点) 8月5日には野町和嘉さん本人のトークショーが行われました。 定員が300名とのことでした。 会場はほぼ満席でした。 野町和嘉さんも後期高齢者の仲間入りです。 そういうわけではないでしょうが参加者の平均年齢は相当高かったようです。 会場ロビーで流していた動画です。 私流の写真 写真家 野町 和嘉【キヤノン公式】 - YouTube 今回のトークショーで紹介していた作品の紹介もあります。 写真展とトークショーに参加して抱いた思い、感想を少し書いてみます。 ブログに使った写真は高知県立美術館のHPからお借りしています。 第1部    「地平線の彼方から」(作品点数 85点) 1972年のサハラ砂漠への旅をきっかけにアフリカ取材を始めたそうです。 その後、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして中近東、アジア、南米など世界各国を訪ね撮影を続けてきました。 その結果、雄大な自然、厳かな聖地、多彩な遺跡や建造物など人類と地球の歩みにとってかけがいのない「遺産」を記録することになりました。 (野町和嘉写真展 パンフレット) 砂漠など過酷な風土で生き抜く人々の厳しい表情を写し取った作品は、その場にいるように感じました。 四季を持つ日本の豊かな自然の中の穏やかな表情の日本人との違いを強く感じます。 その厳しい自然の風景の中に過去の文明の遺跡が、更に太古の人々が描いた壁画が存在します。 セレクトアルバムデーター一覧 (nomachi