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被災地応援で初めての輪島塗

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2024年の元日に震災被害を受けた輪島を訪れました。 被災地を応援するために人生初の輪島塗を購入しました。 汁椀です。 朝の味噌汁が一味違うような気がします。 輪島塗会館 輪島市の震災被害でインパクトのあった倒壊したビルや辺り一面が焼け野原になった輪島の朝市のあったところに近くに輪島塗会館があります。 1月の地震で会館の地上部にひび割れができています。 9月の豪雨で1階まで浸水しました。 11月に訪問しましたが、まだ、1階の床には新聞紙を敷いています。 私たちは午後に訪問しました。 午前中しか開館していないとのことでしたが、親切に開けてくれました。 ただ、クレジットカードが使えず現金のみ! きれいな輪島塗の食器たち。 コーヒーカップや片口なども並んでいます。 輪島塗は130数工程を経て完成 輪島塗 - Wikipedia 輪島塗は、漆を塗る前に特徴があります。 木をくりぬいた型に補強の布を貼ります。 能登で採れた珪藻土を粒度の荒いものから細いものに順番に塗って、布の目を埋めます。 そしてやっと漆を塗ります。 下塗りは黒で、その上に朱や黒の色を塗っていきます。 この間に130数工程を要します。 そして、その工程ごとに職人がいます。 布を貼って補強しているので、修理ができるそうです。 人生初の輪島塗 私が買った輪島塗の汁椀です。 他の器はきれいな朱色、黒なのですが、この椀は朱色の中に黒い模様が見えます。 素人なものですから「へくっちゅう!(失敗しちゅう)」 会館の職員さんにすかさず「へくっていません!」と言われてしまいました。 漆層の光沢を出すために表面を磨いています。 そのため他の器に比べ光沢があります。 磨き具合によって下に貼った布の模様と黒色が浮かび上がってきます。 最初はへくっているように見えたものが、なんだか味があるように思えてきました。 そしてお買い上げ! 人生初の輪島塗です。 @22,000の汁椀を二つで44,000円でした。 朝の味噌汁も一味違います(違うような気がします) 我が家の味噌汁は具だくさんです。 持った感じがまず違います。 布を貼って漆を塗って磨いているので不均一な手触りですが、また、それもいい。 汁椀の端に口を当てると優しい感触がします。 そのせいか、なんだかいつもの味噌汁が一味も二味もおいしく感じられます。 漆にかぶれる 高知新聞の「私が

能登の被災地を訪れてきました

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 寄り添って話を聞き一緒に涙を流す、そんな支援も必要ではないかと感じました。 11月中旬に能登に行きました 金沢からIRいしかわ鉄道で七尾まで向かいました。 学生たちで混んでいた車内も30分もすると立っている人はいなくなります。 郊外に行くと車窓には「さすが加賀100万石」と思わせる農地が広がっていました。 この路線も被害があったが、数週間で運行を再開したそうです。 七尾でのと鉄道七尾線に乗り換えます。 のと鉄道 – 七尾駅から穴水駅まで、 能登半島・七尾湾側の海沿いを走る ローカル線「のと鉄道」 ここまでは電化区間でしたが、のと鉄道の車両はディーゼル車です。 余談ですが、のと鉄道の七尾と次の和倉温泉駅間は架線があります。 なんでもJRが特急「かがり火」を乗り入れていてそのための架線なんだそうです。 ローカル線を切り捨てておきながら特急だけは走らすとはなんとも身勝手です。 和倉温泉駅でレンタカーを借りて輪島に向かいます。 和倉温泉辺りまでは地震の被害を窺うことができませんでしたが、穴水町に近づくと道路にデコボコのところがあり、屋根にブルーシートがかかっている風景が目に入ってきます。 この写真は仮設住宅です。 穴水町駅前の駐車場です。 断層と思われる路面の隆起が駅舎から駐車場、前の道路を横断しています。 道路はデコボコのところが多く、車にガツンと衝撃が走り、「お!」と感じることがありました。 のとさとやま海道(自動車専用道)は一般車両も通行可能ですが、パンク事故が多いそうです。 復興工事真っただ中の輪島 倒壊したビルの画像が衝撃的だった輪島市に近づくにつれ傾いたままの電信柱や交通標識が目につくようになりました。 輪島市内では信号も傾いたままでした。 倒壊したビルの解体作業が始まっていました。 朝市を行っていた周辺は一面焼け野原。 もう50年近く前のことです。学生時代、テントを担いで能登半島を一周しました。 その時、輪島の朝市にも寄りました。 座布団を畳んだようなおばあさんが列になってお土産物を売っていたことを覚えています。 その朝市もいまは開催していません。 火災には遭わなかったものの倒壊したままの民家も目につきました。 公費解体を待っています。 このような貼り紙のある倒壊した家屋をあちこちで見かけました。 倒壊したビルの前の電柱に貼り紙がありました。 「地震で行方不

すまん 旨かった

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 キンメダイ(以下、「キンメ」)の一日干しを探して回りましたがどこにもありませんでした。 表面をパリッと焼いたキンメの一日干し 県外の友人の「高知は海の幸があって羨ましい。その高知のおいしい干物を送って。」のリクエストに「よっしゃ、よっしゃ。しよいことよ。」と答えました。 私はアジ、サバやカマスの干物も好きです。 高知にはめひかりややけどなどの干物もあります。 折角ですから「さすが高知」と驚き、喜んでもらえるものを送りましょう。 そうだ!高知にはキンメの一日干しがある。 皮をパリッと焼けば脂がのった身がほろっとほぐれ口に運べばお酒が進みます。 「立派なキンメの一日干しを送るから待ちよって。」と胸を張りました。 室戸と言えばキンメ キンメと言えば室戸 のはずでした キンメと言えば室戸。室戸と言えばキンメです。 料亭花月のキンメ丼を求めて沢山の人が室戸を訪れます。 室戸に行けばいろいろな干物があるはずです。 キンメの干物を求めて室戸方面に出かけました。 途中の地場産品売り場を覗いてもありません。 でも「室戸まで行けばあるろう」と高をくくっていました。 しかし、室戸まで行き干物屋を探し回ってもありません。 地元の方に「キンメの干物を探しに来た」と言うと「キンメは獲れんなったぜ。以前はようけ獲れて、干物にしよったけんど今は見かけん。」とのこと。 なんでも資源管理関係なく乱獲し、キンメはいなくなったとのこと。 今はサンゴを獲っているそうです。 弘化台(高知中央市場)にもない! それでも諦めきれずに「弘化台まで行けばきっとある」と市場開放日に出かけました。 塩干ものの店で聞いても同じ。 「キンメの干物はない。特注したら入りよったけんどそれも数年前のこと。今、注文できるかどうかわからん。」 冗談でなく「ぎょぎょぎょ」です。 私の知らない間に、高知のキンメは幻の魚になってしまったようです。 友人には詫びて他のものを送ことにしました。 ほんのこの前まで当たり前に食べていたものが今は幻 キンメを探していると「スルメイカも獲れんなった。」とあちこちで聞きました。 ほんのこの前まで当たり前のように食べていたものがいつの間にか手に入らなくなっています。 子供たちに謝らなければいけません。 「親父たちが食べ尽くした。」 「スマン。旨かった。」