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10月, 2023の投稿を表示しています

地方の旅館は風前の灯火

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  昔住んでいた家の前に旅館がありました。 工事の人や行商人が泊まるような旅館でした。 どこの町や村にもそんな旅館がありました。 そんな旅館の存続は風前の灯火となっています。 私はリタイヤしてから年に2週間ほどのアルバイトをしています。 高知県の市町村の隅々まで足を運ぶアルバイトです。 滅多に行くことのない町や村です。 行けばその町や村の旅館に泊まってみようと思っています。 佐川町の明清館 高知から西に約30㎞ほどの距離にある佐川町。 昔から交通の要衝であり、栄えていました。 江戸時代には山内家の筆頭家老の深尾家の所領でした。 また今年の4月からの連続テレビ小説「らんまん」のモデルとなった牧野富太郎博士が生まれた町でもあります。 土佐を代表する地酒「司牡丹」の造り酒屋もあります。 酒柄が並ぶ街並みは風情があります。 その酒蔵の間を奥に進む道があります。 牧野公園があります。 私は30数年前までこの佐川町に住んでいました。 その当時の牧野公園は春の花見の時には酔客で賑わいますが、それ以外は閑散とした公園でした。 らんまん効果でしょうかきれいに整備されています。 平日にもかかわらず散策する観光客の姿をたくさん見ることができました。 佐川駅の前には旅館が3軒ほどあります。 その中でも明清館は格式が高い旅館です。 この日は私を入れて二人の宿泊者でした。 1泊朝食付きで6,500円。 らんまん効果でたくさんの観光客が来ている佐川町でも、地元に泊まる人はほとんどいません。 土佐町田井の富士見館 嶺北地方の土佐町に行った際には田井の富士見館に泊まりました。 この通りには旅館が並んで立っています。 昔は宿泊客で賑わったことが伺えます。 旅館は奥まで廊下が続き部屋も沢山あります。 土佐町には早明浦ダムがあります。 ダム建設当時にはきっと満室になり、賑わったことと思います。 この日の宿泊客は私一人。 一泊朝食付きで4,600円。 富士見館のある通りにある旅館では、早明浦ダムのバス釣り客相手に一泊2,500円で部屋を提供していると聞きました。 経営のためには仕方ないのでしょうが、もっと、活かす道はないものかと思います。 道路が整備されどこに行くにしても自動車です。 時間距離がどんどん短くなっています。 更に高速道路ができ、時間短縮が進みました。 インターネットの検索サイトで嶺北地方の宿泊

「沈黙の艦隊」と大沢たかおという役者

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  「沈黙の艦隊」を観てきました。 9月29日(金)に上映が始まりました。週末は混雑するだろうと週明けの月曜日(10月2日)に行きました。 平日の昼過ぎの時間帯です。 ガラガラだろうと思っていましたが、年配の、それも夫婦連れの姿が多く、半分ほどの入りでした。 主人公の海江田館長を演じた大沢たかおさん。 存在感のある演技でした。 沈黙の艦隊 映画『沈黙の艦隊』公式サイト|2023年9月29日(金)全国劇場公開! (silent-service.jp) もうずいぶんと昔に劇画で登場し、今回、映画化されました。 ストーリーは皆さん、ご存知のことと思います。 日本初の原子力潜水艦が核兵器を搭載したまま統制を離れ、独立国家「ヤマト」を宣言します。 自衛隊が捕獲を、米海軍が沈める作戦を展開します。 戦闘シーンの迫力も見所です。 さらに、核兵器を持った者同士が武器使用を躊躇する状況を描き出した構想は劇が登場時と同じように今も通用する問題提起だと感じました。 大沢たかお ここ数か月で大沢たかおさんが演じる映画を続けて見ました。 一つは「キングダム運命の炎」です。 映画『キングダム 運命の炎』公式サイト (kingdom-the-movie.jp) 大沢さんは王騎将軍の役でした。 この役作りのために20㎏の増量をしたことでも話題になりました。 劇中での王騎将軍は存在感がある!につきます。 能弁ではないし、アクションシーンがあるわけでもありません。 静かに話すセリフと存在感でひときわ目立つ登場人物でした。 そして今回の「沈黙の艦隊」での海江田艦長。 海江田艦長もアクションがあるわけでも、能弁でもありません。 逆に艦長が指揮する場所から動くことなく静の役です。 セリフも感情的なものはなく、静かに、確信をもった言葉でした。 文芸春秋で有働由美子さんと大沢たかおさんの対談 たまたま手に取った文芸春秋2023年10月号でお二人の対談を目にしました。 大沢さんの映画作りにかける思いや、「キングダム」や「沈黙の艦隊」での興味深いエピソードが紹介されていました。 そのなかからいくつか紹介します。 1.僕たち”感動産業”の役目は、人が喜んだり楽しんだりすることをプロとして徹底的に追及することのはず。日本の実写作品の多くは合格点を低く設定しすぎている。 2.サブスクなどの発達で世界中の映画やドラマが手軽

久しぶりに西岸良平さんの「鎌倉ものがたり」を購入しました

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  Amazonで「鎌倉ものがたり」の新刊を見つけました。 35巻と36巻です。 「鎌倉ものがたり」は私の大好きな物語です。 早速購入しました。 西岸良平の「鎌倉ものがたり」 鎌倉に住むミステリー作家の一色正和と妻の亜紀子が主人公の物語です。 この町・鎌倉には、人間と魔物や妖怪が共存しています。 正和は鎌倉で発生する怪事件の数々を、鎌倉警察署や愛妻・亜紀子と共に解決してゆくストーリーです。 私は同じ作者の「三丁目の夕日」の愛読者でした。 「三丁目の夕日」は「ALWAYS 三丁目の夕日」として映画化されました。 ALWAYS 三丁目の夕日 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com) 東京タワー建設当時の下町を舞台とした漫画です。 好きな作家の西岸良平さんの新しいシリーズとして「鎌倉ものがたり」を読みました。 最初に読んだときには「何だか変な漫画」というのが素直な感想でした。 でも、ほのぼのとした西岸さんの作風と舞台となった鎌倉のエピソードが興味深くファンになりました。 今では私の書棚に全巻揃っています。 「鎌倉ものがたり」も映画化されましたね。 DESTINY 鎌倉ものがたり : 作品情報 - 映画.com (eiga.com) もちろん、観に行きました。 それまでの「鎌倉ものがたり」からいくつかの回のエピソードをつないだ物語でした。 この「鎌倉ものがたり」に触れて鎌倉が好きになりました。 ある年の家族旅行では鎌倉に行きました。 江ノ電にも乗りました。 銭洗い弁天など物語に出てくる場所を巡ったものです。 35巻、36巻も楽しく読むことができました。 私は一色亜紀子のファンです。 彼女には魔物さんのファンも沢山いるようです。 両巻では猫王や魔物の物語が多く、一色夫婦の登場場面が少なかったのが残念です。 西岸良平 Wikipediaで検索すると1947年生まれなんですね。 私のちょうど10才上です。 体力的にもきついと思いますが、よくもこれだけのアイデアをひねり出すもんだと驚いています。 巻が続く限り揃えていきたいと思っています。